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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第七話
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いる。またグレアムに手紙を出したときに、彼も直筆でメッセージを入れたこともある。だが、面識はおろか写真を見たことがないだけでなく声すら知らないため、当初はあまり信用していなかった。今ははやてからのまた聞きのみだが、それなりの信を置いてはいるとか。
「ところで、今日はどういった……?」
『八神竜二君はそこにいるかな?』
「兄ですか?少々お待ちください」
はやては保留のボタンを押して受話器を内線の子機に切り替え、それを竜二の下へと持っていった。そしてシグナムたちに冷ややかな目を向けられて彼が「ひぎぃ」や「ふぇぇ」などとうめいている中へと突撃していった。もはや彼のキャラとはどこへやら。既に食事はすませたらしく、シャマルとアスカが食器を片付けている。
「兄ちゃん、グレアムさんからお電話やで」
「グレアムさんから?わかった」
竜二ははやてから電話を受け取ると、ふざけた態度をやめて通話ボタンを押す。
「もしもし」
『八神竜二君、で間違いないかな?私がギル・グレアムだ』
「ええ。私が竜二です。こうしてお話させていただくのは始めてですね」
『そうだな。本当は直接会って話がしたいのだが……』
「仕方ありませんてそれは。して、こっちが朝だからそちらは夜のはず。手短にすませましょう」
『そうだな。話というのは他でもない。闇の書に関することだ』
「……少し待ってください」
その話になるのなら、他の八神家に聞かせるべきではないと思ったのか、食卓から離れてトイレに入る竜二。
「……なぜあなたがそれを?それに、あなたがなぜ魔法についてご存知なのです?」
『それに関してすべて話そう。あれは今から……』
彼は自分の身の上話から始めた。そんなことに興味はないとつっぱねようとした竜二だが、彼から闇の書に関わる話だ、といわれたので相槌を打ちながら聞いていく。
そもそもグレアムは元々正真正銘のイギリス人で、つまりはこちらの世界の住人であった。にも拘らず魔法資質が高く、何かしらの任務で地球に訪れた行き倒れの局員を助けたのがきっかけで、監理局に勤めるようになったという。
そんな彼が闇の書に関わったのは11年前。当時の闇の書の事件の指揮を執っており、部下だったクロノの父親を死なせてしまったという過去がある。そのことからも闇の書に対する並々ならぬ執着心を持っていたらしい。闇の書の動向については、その事件後の独自の調査に幸運も相まってか、かなり早期に把握していたそうだ。そこで両親を失い、闇の書の主となったはやての父方の親戚、つまり「おじさん」として、財産管理や資金援助を行っていたとのこと。闇の書の動向を監視するために、わざわざ地球に帰ってきてまで。
「……つまりあなたは、闇の書がどういうものか知っていてはやてに近づき、そ
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