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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第七話
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 謎の集団と戦闘し、そして謎の男との邂逅を済ませた竜二は流石に疲労困憊なようで、バイクを降りてからの足取りは重かった。もはやその姿は、ハードワークから帰ってきたサラリーマンのごとく。

「ただいまー……」
「ああ、お帰りなさい竜二さん」

 そしてリビングのドアを開けた時に出迎えたのはシャマル。夜も遅いのに、いまだに起きている。確かにはやては今学校には通っていないが、そんなことなど関係なく早寝早起きを身上とする八神家でこれは一体どういうことなのだろうか。

「あれ?起きてたんか」
「ええ。今のうちにしておきたいお話があったから、みんなして二人を待ってたの」
「そうか、そりゃすまんかったな」

 竜二たちがリビングへと入ると、まだ明かりがついていた。すると奥から二人の騎士がやってくる。

「ただいま」
「ああ、おかえり。しかし待たせすぎだぞ」
「それはすまんかったな。せやけど用があるんなら連絡してけぇへんそっちも悪い」

 苦笑するザフィーラとシグナム。リビングにいたのは彼らだけで、ヴィータとはやては既に眠っているようだ。

「いやしたぞ。確か携帯にメールと留守電を入れておいたはずだ」
「え?マジで?……ホンマや、気づかんかった。スマン」
「まぁ、我々はプログラムだから問題はないがな」

 そして竜二はリビングのソファーにどさりと音を立てて荷物を放り出し、テーブルについて突っ伏す。本当に体力が限界に近いようで、ほうっておけば今にも眠りそうだ。

「とりあえず、お茶でも用意するか」
「あ、私が淹れてきますね」
「おう、頼む」

 アスカが帰ってきてすぐというのに台所に飛んでいった。まぁこの家の家事スキルの差、ということだろう。その場にいたアスカを除く全員が、普段食卓となるテーブルについた。そして真っ先にシグナムが口を開く。

「さて、兄殿もここにきてようやく我らとそこそこ戦えるようになってきたことだし、いよいよもって戦力も整ってきたと言っていいだろう。現状の確認と行こうか」
「せやな。ただ管理局はともかく、連中には俺らの動向、特に闇の書の頁に関してはバレてると判断したほうがええやろう」

 竜二はさらっと出したが、その一言にアスカを除く全員の顔が向いた。

「ちょっと待ってくれ兄上殿、連中とは一体何の話だ?」
「今日遅くなった理由になるんやけどな……」

 そして竜二は、つい先程起こった出来事を説明する。

「なるほど、管理局でもない第三の勢力、というわけか……」
「いやまぁ、全く管理局と関係ないと決め付けれるモンでもないけどな。もしかしたら上層部の中に、俺らのことで探り入れてる奴らがおるんかも知れんし」
「しかし、そんなことを言っていてはキリがないだろう。とりあえず今は無関係
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