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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第六話
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ルの中を進んで行く青年。彼一人しかいないのにもう一人の声が響くのは、グロウルと呼ばれた青年の腕に付けられている銀の腕輪からだろうか。
「……この部屋か?」
「ああ。旦那、気をつけろ。何人か中にまだいやがるぞ」
「わかるわそれくらい。いかにも殺り甲斐のある奴らが揃っていそうな空気がプンプンしてやがる」
獰猛な笑顔を浮かべる青年。まるでこれから始まるショーが楽しみで仕方ない少年のようだ。そしてその瞳に宿った殺意は周囲の温度を凍りつかせるほど。
「全く……まぁ今回はこんなことに手を突っ込んだ向こうが悪いってことで」
「そもそも俺の休暇を邪魔しやがった時点で奴らは地獄への片道切符を握っちまったんだよ。まぁその点は運が悪いっちゃ運が悪いか」
青年が目的の部屋に到着すると、扉の向こう側から殺気を感じて獰猛な笑みを浮かべている。まるで獲物を見つけた肉食獣のような、とでも言うべきか。青年がグロウルに命じて内部の簡易調査をさせる。
「中には三人。どれも推定ランクAA相当の指名手配犯だ。楽しめるかもな、旦那」
「ランクだけじゃ話にならんがな……んじゃま、そろそろお邪魔しますか、ねっと!」
そしてドアを蹴破り、すぐに身を翻す。同時に扉に向けて無数の銃弾が外に降り注ぐ豪雨のごとく放たれた。コンマ一秒、まさに刹那の見切り。一瞬、それこそワンテンポでも遅れれば蜂の巣は逃れられなかったことだろう。
「ヒュゥ、お約束だよなぁこれは!」
「その通り。んで銃弾がやんだところで飛び込んでやれば……うぐっ!?」
青年が部屋に踏み込んだその瞬間、蜂の巣となって倒れた。男たちは軽機関銃やハンドガンなどで武装しており、まるでその姿はシューティングゲームの特殊部隊かのごとく。
「やったか!?」
「いくらあの男でも人間だぜ?殺人兵器で殺せねぇわけがねぇんだよ!」
などと口々に喚くが、気を締め直して恐る恐る近づいていく。しかしその瞬間、その青年は大きく足を揚げて前転し、そのまま立ち上がると、一瞬の内に一人の首を掴んで持ち上ると、そのまま軋ませる。
「な……こいつ、何者だよ!?」
「撃て、撃て、撃てェェェェェェエエエエエエエエエエ!」
後ろから撃たれて血が飛び散っているにも関わらず、青年は全く動じた様子もなく首を握力だけで折って投げ飛ばす。彼が嗜虐的な笑みを浮かべて男たちの方を向くと、彼らは恐怖のあまりトリガーを引きっぱなしにしており、いつの間にかマガジンが空になっていることにも気づけない。そして青年の周囲には、彼らが叩き込んだはずの弾丸が無数に転がっていた。
「う、う、うわぁ……ば、バケモンかよこいつ……」
「そりゃ今年でいくつになるかわからん公称24歳ですけど?」
「うるせぇ!さっさとマガジン変えやが
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