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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第六話
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嵐のような激しい雨が降る夜のこと。とある都市の廃ビルの一室にて、二人の男が対峙している。時折雷が響いており、目を覆いたくなるほど強烈な光と共に耳をつんざく轟音を撒き散らす。
「ば、化物ッ……!?」
「おいおいおいおい、第一声がそれとはご挨拶だな。まぁ否定はしねぇけど」
机も椅子も一つもないその周囲には、黒服を着た無数の男達が倒れていた。立っている一人はなかなかの高身長かつ筋骨隆々としており、風景画が書かれた白いTシャツに青のダメージジーンズ姿で赤褐色の短髪を持つワイルドな青年。もう一人は病的なほどの青白い肌を黒いスーツに包んだ、黒い長髪の不気味な男。
「さぁて、お前らがなんでここでこんなことをしてるか、と聞くのが定番なんだろうが……あいにくと俺は暇じゃないし、そんなことに興味はない」
「じゃ、じゃあ何が望みだよ……?」
いきなり定番のセリフをぶった切る青年。震える男に左手を伸ばすと、ドスを効かせた声で尋問するかのように尋ねた。
「お前が持ってるはずの例のブツだ。さっさとよこせばすぐ楽にしてやる」
「は……?なんのことだよ……?」
「とぼけても無駄だ。答えないなら殺して探すだけだからな。ここにあるのは調べが付いてるんだぜ?取引のブツと金置いて消えな」
そう言って青年は血が滴る右拳を握り込む。どうやらここに倒れている男たちは例外なく死んでいるようだ。それもこの青年一人の手によって。
「いや、だから、本当に何のことかわからねぇんだけど……」
「……お前、本当にここの組織にいる人間なのか?」
「最近入ったばっかで、何も知らねぇんだ……」
「ふぅん……まぁいいや」
その言葉に安心した男だが、青年が言ったのは違う意味だった。青年は右拳を上げて続きを言い放つ。応答など必要としないただの独り言のように。いや、実際独り言なのかも知れない。
「お前から答えが得られないなら、この場で殺して探すだけだからな」
「ま、待ってくれ、話を……」
「何も知らないんだろ?なら話は終わりだ。お前もこいつらと仲良く召されちまいな」
「た、頼む、やめてくれ……金ならここにあるからァッ!」
「あばよ。先に地獄で待ってろ」
青年の拳が男の腹を貫くと、男の声なき叫びが響く。しかし青年は気にすることなく拳を振り回して男を吹き飛ばした。その後転がっていた死体を探ってハンカチで手を拭うとその場で捨てる。ブランドもののようにも見えたが、彼は興味がないらしい。
「さてグロウル、言いたいことはわかるな?」
「ああ。最後の反応はこの建物の最上階だ」
「バカとなんとかは高いところが好きってのはよく聞くが、本当の話なのかねぇ。手早く殺して連絡するか。どうせ隠して素直に渡しはしねぇだろうしな」
軽口を叩きながらビ
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