第百二十二話 蘭奢待その十四
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者には勝てぬ」
真田幸村にはというのだ。
「天下でも戦えるとなると」
「少ないですか」
「そうはおらぬ」
徳川四天王と謳われている井伊の言葉だけに説得力があった、とにかく幸村の強さは突出しているというのだ。
「織田家でも前田慶次殿か可児殿か」
「あのお二人ですか」
「それ以外にはおらぬな」
「そして当家には」
「御主だけじゃ」
本多のみだというのだ。
「他にはおらぬわ」
「ではその言葉が偽りにならぬ様に」」
「鍛錬に励むか」
「そうします」
こう言いながら槍を振るう本多だった、その本多を見て丁度城に来た酒井が榊原に対して言う。
「当家も人には困っておらぬな」
「左様ですな」
榊原も頷く、徳川家も一つの家として天下にその馬を持っているのだった。
第百二十二話 完
2013・1・18
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