第四章 空白期編
第九十七話 『愛の証明編 前世の記憶を持つ少女と狂王』
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「くっ…わかった。だが勝て。士郎!」
「ああ!」
「…さて、これでもう私と貴様に壁はなくなった。こうして貴様と出会えるとは私は幸運だな! 貴様に斬られた左目の傷が疼くぞ!!」
「…生憎だがお前のことは知らん」
「ほう…やはりあの衛宮士郎とは別人の衛宮士郎か。ならば教えてやろう。
我が真名は“ライゼル”。“ライゼル・S・クロウリー”…愛ゆえに生き、愛ゆえに戦い、そして…愛ゆえに狂った王………『狂王』と呼ばれた男だ!!」
「ライゼルだと!? カレンが言っていたあの男の事か!」
「…なぜ貴様が我が愛する者の名を語る? 語っていいのは、私だけだーーー!!」
「くっ…聞く耳持たずか! 仕方がない! 応戦する!! 投影開始!」
私は干将・莫耶を投影してライゼルへと斬り込む。
「やはり…やはりやはりやはりその剣か! 中身は違っても所詮は衛宮士郎! 同じ剣を使うか! 我が愛するものを刺殺した剣を使うかーーー!!」
ライゼルは狂っているかのように言葉を連呼し何度も私に剣を打ち付けてくる。
生前は騎士だったようだがなにかのクラススキルで攻撃方法が単純化しているのか?
なんとか受け止められる。
「援護します!」
そこにキャスターが背後から呪符を構えて、
「氷天よ! 凍れ!!」
それによってライゼルの足元から凍りついていく。
しかしそのサーベルを凍っていく部分に刺し、
「爆ぜろ! 紅蓮!!」
宝具の名か? 紅蓮と叫び次の瞬間には爆発が起こりライゼルの足元は燃え上がる。
「自滅か!?」
そう思ったが次の瞬間にはライゼルの足は瞬くもなく修復されていった。
瞬間再生か!?
なにかの保有スキル、いやもしや奴の宝具の一つか?
「無駄だ無駄だ無駄だ! 私に傷をつけられるものなどいない! 私は不死身なのだからな! ハハハハハハハハハ!!」
「ならば受けてみろ!――――投影開始!」
今私が投影するのはヘラクレスの斧剣。
「――――投影、装填…全工程投影完了――――是、射殺す百頭!!」
斧剣から放つ九つの斬撃によってライゼルに尽く叩き込む。
それらはすべて命中し腕や足、顔半分を吹き飛ばす。
これだけしたのだ。一回くらい死んでいてもおかしくない。
しかし…ライゼルはその体を瞬時に復元していきすぐに元の姿に戻る。
「無駄ァ!!」
「化物か!?」
「英霊の枠を超えています!」
「私は悪魔との契約で得たスキル“冥土帰し”がある。これがある限り何度でも復元してやる!…さて、そろそろトドメと行こうか」
ライゼルはサーベルをしまうと代わりにもう一つの武器…刀身が
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