第九章 俺のなのはがこんなに……
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したくない。
外見年齢は22歳相当で姉属性を持つ相手は俺に取って難敵である。
完全に防御を主軸とした戦い方をされると攻略しにくいタイプであり、作戦指揮や参謀までこなせるので厄介である。
そして、唯一俺達の中で外見年齢が高く、皆の姉的存在を担当しており、全員に説教のできる人物でもある。
俺自身、過去何度も説教されながら治療を受けるという体験をしている。
「まあまあ、なら早めに済ませましょうねぇ」
シャマルは微笑んだままで、不気味な雰囲気を醸し出していた。
撤退!
「ここは通さん……」
「ザフィーラ、テメェ!」
盾の守護獣だ。
シャマルが姉ならば、こいつは兄的な役割だ。
最近は犬モードが多い。そしてその犬は忠犬であった。
盾である魔術を広げて医務室に押し込む形で俺を追い込んだ。
同時に、扉が自動的に閉まった。
「私の役割は守りと癒し。けど、時には計略を働かせることだってあるのよ?」
●
医務室というには程遠い魔法の仕掛けが施された部屋の中。
男は薬を盛られていた。
それは医務室の管理人である女性が独自に開発した栄養ドリンクEXであり、その効能は元気になる事である。
それは男の望むものであったが、せっかく充填した物を吐き出していた。
女は姉である役割として寝かした男に跨り上下に腰を動かしていた。
その上で自身の身体を見せつけるように背を仰け反っていた。
●
結局、疲れは余計に溜まり、虚ろな眼で死んだように働く彼を誰もが畏怖した。
「仕事の鬼……!」
●
翌週に控えた機動六課新人の試験の為、高町なのはとミウラ・ケイタは打ち合わせを行っていた。
「スバル・ナカジマとティアナ・ランスターか……。どうも二人には縁があるらしい」
ミウラ・ケイタの言葉に高町なのはは頷く。
「スバル・ナカジマって、確か私達が昔助けた娘だよね?」
ミッド臨海空港の大規模火災事故の際に姉と共に助けた娘だ。
「姉が居たはずだ。確か俺が助けた方だな。まあ、良い所は全部フェイトが持っていったが……。それにしても、シューティングアーツの使い手か。それにティアナ・ランスターと言えば、ティーダの妹か」
スバル・ナカジマとティアナ・ランスターには縁がある。その二人に俺も縁があるようだ。
ティアナ・ランスターの兄であるティーダ・ランスターとは昔に仕事で一緒だった事がある。
優秀な射撃型魔導師で、あの時の次元犯罪者を確保するときにも年下である俺の意見を素直に聞いてくれた好青年という印象がある。
ならばその妹にも期待が持てる。
「兄と同じく射撃型魔導師か。スバル・ナカジマは近接戦闘系。良いコンビになりそうだな」
●
夢と目標。
準備と未来。
配点:(
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