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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
三話〜強さの在処
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のに。
「よう」
「ひゃっ!?」
不意に頬に冷たいものが押し当てられた。
驚いて情けない声が出てしまう。
「隙だらけだぜ、覇王様」
冷たいものの正体はノーヴェさんの持っていた缶ジュースだった。
……………………………………………………………………
「もうすぐ解放されっけどよ、学校はどうする?」
「行けるのならば行きます」
「真面目で結構」
私の返答に満足したのかノーヴェさんがうなずく。
「で…あのよ。うちの姉貴やティアナは局員の中でも結構すごい連中なんだ。古代ベルカの事に詳しい専門家もたくさん知ってる。お前の言う『戦争』がなんなのかはわかんねーけどよ、手伝えることがあるならあたしたちが手伝う。だから………」
そこまで言って言葉を止めるノーヴェさん。何が言いたいのかは大体わかる。
「聖王たちに手を出すな……ということですか?」
「違ぇよ。あ、違わなくはねえんだが」
そう言った後少し照れくさそうに言葉を続けた。
「ガチで立ち会ったからなんとなくわかるんだ。おまえさ、
格闘技
(
ストライクアーツ
)
が好きだろ?」
好き……?
「あたしも修行中だけどコーチの真似事やってからよ。才能や気持ちを見る目はあるつもりなんだ」
迷いが顔に出ていたのか、ノーヴェさんは遠慮がちに聞いてきた。
「違うか……?」
「好きとか嫌いとか、そんな考え方をしたことはありません。
覇王流
(
カイザーアーツ
)
は私の存在理由のすべてですから」
side ノーヴェ
「
覇王流
(
カイザーアーツ
)
は私の存在理由のすべてですから」
どうしてそんなことが言えるんだよ。悲しすぎるじゃねえか。
だったら少しでいいからこいつの助けになってやりてえ。あの人たちならば絶対にそうしているだろうから。
「……聞かせてくれねーか?覇王流の事、お前の国の事。それから……お前がこだわってる戦争の事」
「私は………」
少しだけ迷っているみたいだ。だが、それもほんの少しだけだった。
彼女は語りだす。自身の事を。今まで一人で抱え込んできたであろうものを。
side リオ
「あったあった!これこれ!」
私達がいるのは図書室。ヴィヴィオとコロナと初めて出会った場所でもある思い入れの深い場所だ。
「『覇王インクヴァルト伝』に『雄王列記』ルーちゃんに教えてもらったんだ。後は当時の歴史書とかかな?」
「それにしてもいきなりシュトゥラの昔話なんてどうしたの?」
ヴィヴィオがコロナにアドバイスをお願いした時から疑問に思っていた事を聞く。
「
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