ターン18 中堅、形を変える襲撃者
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「じゃあ行ってくるよー、だってさ」
「うん、頑張ってね〜」
5分休憩も終わり、1勝1敗で迎えた中堅戦。ここで勝っておくとグッと有利になれる、結構大事な試合なんだけど………まあ、夢想はいつも通り、一切気負わずいつも通りの自然体で歩きだす。この物怖じとか緊張とかと縁がなさそーな性格も彼女の人気の一つなんだろう。んでもって、それは相手にする側からしたらたまったもんじゃないわけで。なにしろ自分のペースがうまく取れなくなるからなぁ。
『たまにいるよな、ああいうプレッシャーがかかる場所でまるっきり自然体だから精神的に始まる前から有利になれる奴。それに対抗するにはあっちも例えば………』
「よろしく、だってさ」
「おうともよ!俺は酒田、サンダー四天王の百だぜ!こんな晴れ舞台に立てたんだ、ガンガン行くから覚悟しとけよ!」
『……そう、こーゆータイプの奴だな。あえて言うなら十代タイプ?』
「ていうか、やっぱり百田じゃなかったね。まあそんな都合いい話あるわけ……」
『三桁→さんけた→さけだ→酒田。ってのはどうだ?』
「あったー!?」
「「デュエル!!」」
「先攻は俺からだな、ドロー!最初から飛ばすぜ、手札抹殺!」
手札抹殺
通常魔法(制限カード)
お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから
捨てた枚数分のカードをドローする。
「さらにさらに、手札のモンタージュ・ドラゴンの効果発動!手札から鉄巨人アイアンハンマー、異次元ジェット・アイアン号、異次元エスパースター・ロビンを墓地に送って、こいつを特殊召喚だぜ!聞いて驚くなよお前ら、このカードの攻撃力はたった今捨てたモンスターのレベルの300倍だあ!」
何の前触れもなく、3つ首の龍が現れる。よく見るとその首はそれぞれ今捨てたモンスターの顔に似た形だった。
『事故率半端なさそうだな……えーっと、確かアイアンハンマーが8でアイアン号が10でロビンが10レべだったな。ってことは28の300倍で8400とかいうサイバー流並みのパワー馬鹿になるわけだ』
呆然としながらユーノが呟くが、全くだと思う。なんで最上級モンスターばっかりあんなに入ってるんだろう。
モンタージュ・ドラゴン
効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻 ?/守 0
このカードは通常召喚できない。
手札からモンスター3体を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、墓地へ送ったそのモンスターの
レベルの合計×300ポイントになる。
モンタージュ・ドラゴン 攻0→8400
「さらにさらにさらに、強欲なカケラを発動!ターンを終わってやるぜー!」
『……だんだんイライラしてきたな』
「まあまあ、そーゆーこと言わないの」
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