ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
世界樹へ《3》 黒いエンドフレイム、聖なる双刃
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「お二人とも、一か所に固まってください!どうやらこの者たちにやられたプレイヤーもモンスター化するようです!」
グリヴィネの言うとおり一か所に固まり、彼らの攻撃をはじき返す。
「重い…!」
「一撃の威力がこんなに強いなんて…!こいつら一体何者!?」
グリヴィネだけは、まるで重さを感じることなどないかのように鎌をふるい続ける。しかし、彼らは倒れても倒れても黒いエンドフレイムをまき散らして、復活する。
「不死かっての…!」
このままでは数で負ける…!
その時だった。グリヴィネが、決心したように叫んだのは。
「セモンさん!今から私が言うとおりに、叫んでください!」
「!?…わ、分かった!」
「行きます!『システムコマンド、アクセスID《Syanonn》、パスワード《*****》』」
「『システムコマンド!………』!」
「『アクセス、オブジェクトジェネレータ。アクセスレベル100、ID《AMENN-RERR》、パスワード《*****》」
「『アクセス……………』!!」
「これで最後です!『オブジェクトID《EX》、《SYANONNS-MADE》ジェネレート!』」
「『……《SYANONNS-MADE》ジェネレート』ぉぉぉぉぉ!!」
その瞬間。空に、オレンジの輝きが見えた。その輝きはレーザーとなってセモンの右手に飛来した。
光が消えると、そこに握られていたのは…
刀の柄。その両端に鍔と刃がついた、特殊武器。
《双剣》、《両剣》などと呼ばれる武器だった。
「これは…!?」
「兄様からの贈り物です!それなら、あいつらを倒すことができます!」
どうして、と聞きたかったが、今はそれどころではない。
「くらえ!!」
双剣の両の刃で、同時に二人のスレイヴを切り裂く。人型共通クリティカルである腹部を真っ二つにされたスレイヴは、漆黒のエンドフレイムをまき散らして四散した。本来ならば、ここで漆黒の光が戻ってきて、スレイヴは復活する。しかし、今回は違った。
オレンジ色の光が、エンドフレイムの内側からあふれてきて、漆黒のエンドフレイムを消滅させたのだ。
「…!!これならいけるぞ!!」
セモンは双剣を構えた。腰だめに構えて、突進と同時に刀を左右に振っていく。
かつて浮遊城で、《アラブル・スピノライト》と呼ばれた突進剣技は、いったいどうしたことか、この世界――――妖精郷でも発動した。
「!!ソードスキルが…!?」
オレンジの光に包まれた両の刃が、スレイヴプレイヤーたちを切り裂いた。
*
「や
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