暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
世界樹へ《3》 黒いエンドフレイム、聖なる双刃
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
?」
「お二人とも、一か所に固まってください!どうやらこの者たちにやられたプレイヤーもモンスター化するようです!」

 グリヴィネの言うとおり一か所に固まり、彼らの攻撃をはじき返す。


「重い…!」
「一撃の威力がこんなに強いなんて…!こいつら一体何者!?」

 グリヴィネだけは、まるで重さを感じることなどないかのように鎌をふるい続ける。しかし、彼らは倒れても倒れても黒いエンドフレイムをまき散らして、復活する。

「不死かっての…!」

 このままでは数で負ける…!

 その時だった。グリヴィネが、決心したように叫んだのは。

「セモンさん!今から私が言うとおりに、叫んでください!」
「!?…わ、分かった!」
「行きます!『システムコマンド、アクセスID《Syanonn》、パスワード《*****》』」
「『システムコマンド!………』!」
「『アクセス、オブジェクトジェネレータ。アクセスレベル100、ID《AMENN-RERR》、パスワード《*****》」
「『アクセス……………』!!」
「これで最後です!『オブジェクトID《EX》、《SYANONNS-MADE》ジェネレート!』」
「『……《SYANONNS-MADE》ジェネレート』ぉぉぉぉぉ!!」

  
 その瞬間。空に、オレンジの輝きが見えた。その輝きはレーザーとなってセモンの右手に飛来した。

 光が消えると、そこに握られていたのは…



 刀の柄。その両端に鍔と刃がついた、特殊武器。


 《双剣》、《両剣》などと呼ばれる武器だった。


「これは…!?」
「兄様からの贈り物です!それなら、あいつらを倒すことができます!」

 
 どうして、と聞きたかったが、今はそれどころではない。


「くらえ!!」

 
 双剣の両の刃で、同時に二人のスレイヴを切り裂く。人型共通クリティカルである腹部を真っ二つにされたスレイヴは、漆黒のエンドフレイムをまき散らして四散した。本来ならば、ここで漆黒の光が戻ってきて、スレイヴは復活する。しかし、今回は違った。

 オレンジ色の光が、エンドフレイムの内側からあふれてきて、漆黒のエンドフレイムを消滅させたのだ。


「…!!これならいけるぞ!!」

 
 セモンは双剣を構えた。腰だめに構えて、突進と同時に刀を左右に振っていく。

 かつて浮遊城で、《アラブル・スピノライト》と呼ばれた突進剣技は、いったいどうしたことか、この世界――――妖精郷でも発動した。


「!!ソードスキルが…!?」


 オレンジの光に包まれた両の刃が、スレイヴプレイヤーたちを切り裂いた。


 
                     *


「や
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ