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失われし記憶、追憶の日々【ロザリオとバンパイア編】
原作開始【第一巻相当】
第十八話「修行中」
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出来るのだが。
いつものように自宅のライブラマンションの一室から魔方陣を経由して修業場所に移動した俺たち。
今回は休憩場所のログハウスではなく、そこから少し歩いた場所にある開けた空間に向かった。
そこには大きな湖がある。現実世界でいうところの琵琶湖に相当する面積だ。滝もあるため滝行にも使える。
「うわぁ、綺麗なところですね〜! こんなところがあるなんて!」
「なかなかのものだろ? 俺も結構気に入ってる場所なんだ」
コバルトブルーのような蒼い水面が陽光を反射して煌めき、ときおり小さな魚が跳ねて水面に小さな波紋を作っている。
そよ風に揺られた葉っぱが煌めく
水面
(
みなも
)
を彩った。
「でも、こんなところに来て何するんですか? 釣り?」
「釣竿もないのにか? 素手で出来なくはないが、今の青野にはまだ無理だ」
「夢の見すぎです」
ハクの辛辣な一言が青野の臓腑を抉ったようだった。
「今回の修業は更なる気のコントロールだ」
「えっ、でも気はコントロールできるようになってきましたよ?」
「ある程度はな。だが、その程度ではまだ駄目だ。今の青野は初級クラスをクリアしたところ。これからは中級クラス、そして上級クラスへと移行する。目安は一月で各クラスをクリアすることだ。今まで以上に頑張らないと地獄を見るぞ」
「うぇ! あ、あれより酷いんですか!?」
顔を顰める青野にハクが追い打ちを仕掛ける。
「嫌なら辞めればいいじゃないですか。千夜は強制していません。そもそもこうして貴方を鍛える義務はないのに時間を割いて付き合っているのですよ」
「ちょっと言葉が強いが、ハクの言っていることは正しい。なにも俺は強制していない。辞めるならここで辞めても良いんだぞ。それにあの程度でキツイって言っているようじゃ、この先の修業はとてもじゃないが耐えられないな」
そう言うと、青野は先程よりか幾分引き締めた表情で俺の目を真っ直ぐ見返した。
「……やります、やらせてください! 少しでも強くなりたいんです!」
「わかった。では、早速修業に入る」
ちょっと待ってろ、と一言断り近くにある木に近づく。
「ふっ!」
鋭い呼気とともに右脚を一閃、返す刀でもう一閃。
重い音を轟かせて斬り倒された木は丁度良い長さ(一メートル半)の分断された。
それを持ち上げて湖に向かって投げ飛ばす。バシャンッと大きな音を伴いながら着水した大木が水面にプカプカと浮いた。
「青野は泳げるか?」
「え? あ、はい」
「よし、じゃああの大木まで
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