機動戦士ガンダムSEED
0215話
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うのは後で2人きり……いえ、私達の時だけにしてくれないかしら?」
ジト目でこちらを見ているマリューの視線に晒され、思わず苦笑を浮かべる。
「小さくても強い火は消えない、か」
そんな俺達の様子をクサナギから見ていたカガリが思わずといった様子で漏らす。
「カガリ?」
「いや、クサナギが発進する前に父上から託された言葉だ」
キラの質問にそう答えるカガリ。
「プラントにも同じように考えている人はいる」
「ラクス?」
「あの、ピンクのお姫様?」
「はい。アスランの婚約者です」
アスランとキラ、そしてムウの言葉を聞いて思わず息を呑むカガリ。
だが、アスランはそれに気が付く事もなく話を続ける。
「彼女は今、追われている。反逆者として……俺の父に」
「え!?」
「……フリーダムの件か」
「はい。映像が残っており、それが原因で……」
「そんな、僕のせいで!?」
自分に託されたフリーダムが原因でラクスが味方である筈のザフト……いや、プラントに追われる事になったと知りショックを受けるキラ。だが、アスランはそのキラに首を振る。
「確かに直接の原因はそれだろう。だが、フリーダムの件がなくてもいずれ彼女は父に狙われていたと思う」
「まぁ、あの性格じゃなぁ」
アークエンジェルで救命ポッドを拾った時のやり取りを思い出したのか、ムウは苦笑を浮かべる。
「とにかく、俺達のやる事は決まっている。まずはメンデルで連合軍にNジャマーキャンセラーが渡るのを阻止。ザフトのジェネシスを使用不可能にして、オーブの名の下に連合軍とプラントに終戦協定を結ばせる」
「終戦協定ってもなぁ……ザフトが大人しく諦めるか? 連合軍にしたって、ブルーコスモスが上にいる以上は」
「ああ。だからNジャマーキャンセラーを連合に渡るのを阻止するのと同時にアズラエルを殺すのを目的とする。ザフトに関しては……」
ムウの言葉に返事をし、通信画面に映っているアスランへと視線を向ける。
「パトリック・ザラは出来るだけ助けたいとは思っている。だが、最悪の事も覚悟しておけ」
「……はい」
「さて。方針も決まった事だし、そのメンデルとかいう場所に向かいましょうか」
レモンの言葉で早速移動を開始しようとそれぞれが動き始めるが、通信画面の向こうにいるカガリが遠慮がちに声を掛けてくる。
「その、悪いけどキラをちょっとこっちに寄こしてくれないか? 話しておきたい事があるんだけど」
「キラ君を?」
ブリッジの視線がどこか戸惑っているようなキラへと集中する。そんな様子を見ながら、俺はキラとカガリの赤ん坊時代の写真の事かと納得していた。
恐らくこのままメンデルに向かって済し崩しに知る事になるよりはと、ウズミ
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