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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0215話
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いる。

「無論、君だけじゃない。もう1人の彼もだがな。オーブ沖での戦闘は俺だって見てるし、状況が状況だ。着ている軍服に拘る気はないが、俺達の当面の敵はザフトになる。それでも君は俺達と共に来る覚悟はあるのか? 君はパトリック・ザラの息子なんだろう?」

 ザフトと戦う。それは、ザフトの指導者であるパトリック・ザラと戦うという事になるのだ。すなわち、自分の父親と。ディアッカに関して言えば親友であるイザークや、上司であるクルーゼか。そうそう簡単に判断出来るものでもないだろう。

「誰の子だって関係ないじゃないか! アスランは……」

 そう言い募ったカガリの言葉をムウが遮る。

「軍人が自軍を抜けるってのは、君が思っているよりずっと大変な事なんだよ。ましてやそのトップにいるのが自分の父親じゃな。自軍の大義を信じてなきゃ戦争なんて出来ないんだ。それがひっくり返るんだぞ? そう簡単にいくか。彼はキラと違って、ザフトの正規の軍人だろう。悪いんだけどな、一緒に戦うんなら当てにしたい」
「……オーブでキラやカガリと話しました。それにアクセルさんからも色々と話を聞きました。……父が、地球を滅ぼす事が可能な兵器を使おうとしていると。ナチュラルとコーディネーターの関係に関してはどちらが正しいのか、あるいは間違っているのかは今の俺にはよく分かりません。でも、地球を滅ぼす兵器を使うのは絶対に間違っていると思います。少なくても父を止めたい、父にそんな罪を背負わせる訳にはいかない。それは俺が心の底から思っている事です」

 アスランの決意とも言えるその言葉に、アークエンジェルのブリッジもクサナギのブリッジもしんと静まる。

「しっかりしてるねぇ、君は。キラとは大違いだ」
「……昔からこうなんですよ」

 ムウの言葉に苦笑を浮かべながら頷くキラ。

「俺達がウズミ代表……いや、オーブから託された物は大きい。何せ地球滅亡の危機だからな」
「まぁな。普通たった2隻で地球を救おうなんてどこの映画のストーリーだって話だが……アクセル達シャドウミラーがついているとそれも無理じゃないのが笑えない冗談だよな」
「ふん、少数の戦闘部隊で世界を変えるか……まるで黒の騎士団だな」

 俺とムウの話を聞いていたコーネリアがポツリと漏らす。

「黒の騎士団、ですか?」
「ああ。私の世界でエリア11……いや、日本を解放するという名目でゼロと名乗る人物が作りあげた組織だ。もっともアクセルの活躍でそれも阻止されたがな。それに……」

 ユーフェミアの事を思いだしたのか、少し暗くなったコーネリアの手を軽くだがしっかりと握りしめる。

「ユーフェミアの事については必ず何とかする。絶対にだ」
「アクセル……」
「……良い雰囲気作ってる所を悪いんだけど、そうい
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