暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
ALO
〜妖精郷と魔法の歌劇〜
Determination:決意
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ーファを試合直後にスカウトしてきたのは彼自身である。
その時リーファが出した条件は、パーティー行動に参加するのは都合のつくときだけ、抜けたくなったらいつでも抜けられる。という二つで、つまり束縛されるのは御免だとしっかり伝えてあったつもりなのだが────
シグルドはくっきりと太い眉を吊り上げながら、なおも言葉を続けた。
「お前はオレのパーティーの一員としてすでに名が通っている。そのお前が理由もなく抜けて他のパーティーに入ったりすれば、こちらの顔に泥を塗ることになる」
「…………………………………………」
リーファを含めた一同唖然。あまりにも暴論過ぎて、逆に二の句がつけない。
リーファだけは、唖然としつつも、やっぱり───という思いが心中に去来する。
シグルドのパーティーに参加してしばらく経った頃、リーファの相方扱いで同時にメンバーになったレコンが、いつになくマジメな顔で忠告してきたことがあったのだ。
このパーティーに深入りするのはやめたほうがいいかもしれない、と彼は言った。
理由を聞くと、シグルドはリーファを戦力としてスカウトしたのではなく、自分のパーティーのブランドを高める付加価値として欲しがったのではないか────更に言えば、自分に勝ったリーファを仲間、と言うより部下としてアピールすることで勇名の失墜を防いだつもりなのではないか、と。
その時はまさかそんな、と笑って流していた記憶があるのだが────
今、怒りと苛立ちを滲ませて立つシグルドの前で、リーファは全身に重苦しく絡みつくしがらみの糸を感じていた。
ALOに求めているのは、全ての束縛から脱して飛翔するあの感覚だけ。
何もかも振り切って、どこまでも飛びたいと、ただそれだけを望んでいるだけなのに。
しかし、それは無知ゆえの甘さだったのだろうか。
全ての人が翅を持つこの仮想世界なら、現実世界の重力を忘れられると思ったのはただの幻想だったのだろうか。
やるせない失望に囚われ、リーファは俯いた。
その時だった。
背後にいた、ことを黙って見守っていた三人の中からレンがするりと進み出た。
「……おじさんさぁ。リーファねーちゃんみたいな女の子に声をかけるほど友達いないのぉ?アッハ、かわいそっ!」
「………な……………っ!」
「あぁ〜あ、MMOで友達いないとこんなことになるんだぁ。うんうん、いいこと知ったね」
あまりと言えばあまりのことに絶句し、言葉が出ない様子のシグルドたち一行。しかし、それはリーファ達もそうだった。
いや、正確に言うとリーファだけか。キリトはどこか、やれやれといった表情を顔に浮かべているし。
沈黙漂うその空間に、横合いからカグラが一言。
「そんなことを
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