第75話 =壁を越えろ!!=
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と騎士たちを粉々に吹き飛ばしていく。
「キリトっ!」
「あぁ!今しかない!!」
俺はキリトに呼びかけ、2度の砲撃で粉砕された壁の中央を目指して一気に翅を震わせる。どうやらこの考えは領主側も同じらしくうしろでサクヤさんの「全員、突撃!」という命令の声が響くのが聞こえた。
――――――
「ぜあっ!!」
「うぉぉぉっ!!」
俺は背をキリトに任せて向かってくる敵を斬っている。いくらあの超巨大な攻撃で消えたとは言ってもリポップがおかしいため中々前に進めない。
「…やばっ」
無駄なことを考えていたため俺は横からくる騎士の一匹に気付かなかった。すでに攻撃モーションに入っており後は振り下ろされるだけ…、なんとかキリトは離れていたため被害を受けることはないと思うが……ちょっとヤバイな…。
「油断、大敵だよっ!!」
その声とともに横に紅い鎧を装備したプレイヤーが俺を襲おうとしていた騎士を一撃で葬る。
「美菜実!?」
「危ないな、もう!」
「悪かった…な!」
注意を受けながら俺たちは前に出てきた騎士を斬り裂く。
「リクヤ、無事か!?」
「悪い、心配かけた……キリト、うしろ!!」
キリトは俺の方を向いていたために騎士に背後から襲われかけていた。だがそれも銀に輝く長刀で突きさされ、首が飛ぶと同時に消滅する。
「スグ!!」「直葉!!」
俺とキリトは思わず本名を言ってしまうがリーファはお構い無しに剣を構える。
「…俺が前やるから他の3方向頼めるか!?」
「ならその方向はヨロシクね」
「うん、うしろは任せて!!」
「お前もミスるなよ!!」
俺の問いにサウス、リーファ、キリトの3人は笑いながら答え全員で背を合わせる。そのままクルクルと回転しながら目の前に出現してくる守護騎士を次々と斬り倒していく。さらに1匹、2匹と倒していくうちに頭が冷えていき、どんどん冷静になれる。そして昔、アインクラッドで結んだ共鳴のようなものが俺と3人をまとめて繋いでいるようなそんな感覚すら感じられる。さらにまだまだシルフ隊、ケットシー隊の援護で白い肉壁はどんどん溶かされていくように薄くなっていた。
「せあぁぁっ!!」
力を振り絞って壁を破りその壁に目を向けるとその抜けた先には、レコンが最初に開けてさらにシルフ、ケットシーが攻撃を加えたあの穴がまだぽっかりと開いているのが見えた。
「うぉぉぉぉっ!!」
「あぁぁぁっ!!」
絶叫し俺とキリトは速度を落とさずに肉壁へと突進する。だがそれも阻止しようと怨嗟の声を上げながらさらに体当たりを仕掛けてくる騎士の姿が見える。
「お兄ちゃん!!」「陸也君!!」
その声ととも
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