第四十五話 ギルド登録よろしく!
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うと、ランクが上がり、ギルドカードを更新してくれる。
闘悟はジュネイ直々にギルドについて説明を受けた。
「カードはすぐ作るようにするよ。それまで下で待ってるんだね」
闘悟は頷いて、一階に降りていこうとすると、今まで話に入れなかったのか、アンシーがここぞとばかりに話しかけてきた。
「あ、あの! 一体ここで何があったんですか!?」
まあ、最もな質問だろう。
尋常ではないほどの魔力をこの部屋から感知したのだ。
何かあったと思ってもおかしくはない。
だが、闘悟は自分を認めてもらうために魔力を解放しただけだ。
もちろん、例の如く一パーセント程度だ。
若干脅(じゃっかんおど)しのようにもなってしまったが、実力を見せた方が楽に事が進むと考えていたので、闘悟は気兼ねなく力を見せた。
そのことをジュネイはアンシーに説明する。
「ま、久々の逸材だ。重宝(ちょうほう)してやるんだね」
アンシーは説明を受けても、まだ理解が追いついていないみたいだ。
無理も無い。
目の前にいる少年は、黒髪黒目と、不思議な姿をしてはいるが、外見上は下にいる屈強な男達とは比べるべくもない。
ハッキリ言って弱そうだ。
とても異常な存在には見えない。
そのことがアンシーには引っ掛かって、どうしてもジュネイに担がれてるような気さえするのだ。
「ま、信じる信じないは、これからのそやつを見て判断するといい」
ジュネイはそう言うと、もう何も言わないと言ったように、手元の資料を眺め始めた。
闘悟もそれを見て、さっと部屋から出て行く。
アンシーは、とりあえず闘悟を追うような形で部屋から出る。
ドアが閉められ、静かになった部屋でジュネイは一人呟くように言う。
「まったく……とんでもない小僧が来たもんさね」
言葉とは裏腹に、どことなく楽しそうな雰囲気を漂わせていた。
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