第四十四話 いや〜楽しみだなギルド
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者達が多かった。
彼らの中には闘悟のような十代の子供はいなかった。
どれも屈強そうな男達ばかりだ。
壁には大きな掲示板もある。
そこには、いろんな依頼が書かれた紙が貼られてある。
おお〜ここがギルドかぁ。
闘悟は感動していた。
ゲームでは幾度となく訪れたことがあるファンタジーな場所に、自分がこうして足を踏み入れたことが信じられなかった。
でも、これが間違いなく現実だ。
闘悟はワクワクが止まらなく、胸が激しく鼓動するのを感じていた。
闘悟は真っ直ぐ受付の所に行くと、そこには女性が座っていた。
「あの、登録したいんですが」
見た感じ闘悟よりも年上そうなので、一応敬語を使う。
「はい、初めての方ですね。では、こちらにご記入をお願いします」
そう言って手渡されたのは一枚の紙だった。
そこには名前や年齢、職業や使用魔法など、様々なプロフィールを書くための欄(らん)があった。
本来ならこの世界の文字が分からないので代筆(だいひつ)を願うところだろうが、闘悟はそんなことはなかった。
何せトビラに文字の知識を与えてもらっていたからだ。
闘悟はササッと書いて受付の女性に渡す。
そのついでにミラニに渡された紹介状も見せる。
「あ、これも渡しておきます」
闘悟に手渡された紙を首を傾げながら読む受付嬢。
すると、両目をパチッと見開く。
「しょ、少々お待ち下さい!」
そう言って慌ててその場からいなくなる。
どうやら階段を上って二階に上がって行ったみたいだ。
「……何なんだ?」
ミラニの紹介状に何か不備(ふび)でもあったのかと疑心(ぎしん)していたが、すぐに受付嬢が戻って来た。
「あ、あのすみません」
受付嬢が聞いてきたので、闘悟はそれに答える。
「何ですか?」
「もしよろしければ、こちらに来て頂けますか?」
いきなり現れた黒髪の少年が、これまたいきなり受付嬢を慌てさせてることに周囲の視線がより一層闘悟に向けられる。
闘悟は苦笑しながら受付嬢の先導のもとついていく。
おいおい、ミラニの奴、一体どんな紹介状をよこしたんだよ。
こんなことなら自分が一度目を通しておくべきだったと少し後悔する。
受付の中に入り、階段を昇って、一つの部屋に通された。
そこには、白い髪を生やした、いかにも老獪(ろうかい)そうな女性の老人がソファに座っていた。
目つきもなかなかに鋭く、下手なことを言えば殺されるのではないかと思うほどの威圧感を感じる。
「ほぅ、お前がそうかい?」
ギロッと闘悟を観察するように視線をぶつけてくる。
「ま
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