闇翼ーdarkness wingー
act6
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御影視点
夢を見た、いつもと同じ夢を……………………いや、少し違ったな
御影「僕を……………独りにしないでよ」
ーーーー大丈夫だよ、お兄ちゃんはもう独りじゃないから
声の方を見ると、そこには死んだ妹、麻耶がいた。
その向こうには、父さんと母さんがいる。
ーーーーもう…………大丈夫だよね?
麻耶はどんどんと遠ざかり、父さんと母さんと一緒に、光の向こうに歩いていった。
御影「うん、僕は………………………………俺は独りじゃない」
そして、視界がフェードアウトしていった。
目を覚ますと、そこは前に運ばれた慧音って奴の家だった。
すぐ隣りでは俺を救ってくれたあいつが眠っていた。
妹紅「ん?あぁ、悪い。私も眠っていたみたいだ」
御影「いいよ、俺も今起きたところだから…………」
俺は起き上がって、短刀と持っていた逆棘付きのピックを取り出して放り投げ、闇を操って粉々に砕いた。
御影「俺には、もう必要ないものだから………………それと言うの遅れたけど、その…………………」
妹紅「………?」
いざ声に出すとなると、上手くいかないな。
だけど、俺は心から感謝して言った。
御影「ありがとう、妹紅」
妹紅「…………やっと、名前呼んでくれたな」
御影「そういえば、そうだったね」
妹紅と俺はいつの間にか笑っていた。
俺は、死ぬことを望んでいたけど。だけど、今は本当に生きたいと心から思ってる。
そして、そう思えるようにしてくれた妹紅には心から感謝している。
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