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ソードアート・オンライン〜冥界を司る女神と平和の創り手〜
第1.5話 過去話 詩乃SIDE
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てきたのよ。

私のことを知らない人しかいないこの土地に。でも、結局そのことがばれて学校でも一人よ。

元々一人が好きだからいいけど」

一人でいることに寂しさもないし悲しさもない。

別に平気。

でも、秋人に嫌われたと思うと涙が出そうになった。

でも、泣くのはみっともない。

一人でもいい、でも秋人には嫌われたくない。

秋人が席を立った。

出ていくのだろう。

彼がいなくなったら私はどうするのだろう?

泣くだろうか?

いや、泣くだろう。

そう思った時背後から誰かに抱きしめられた。

誰かはわかる。

秋人だ。

「な、何を!?」

あまりの出来ことに驚きを隠せなかった。

だけど、秋人に抱きしめられるのか心地いいと思えた。

「俺は強くなんかない。ただ事件のことを受け入れたに過ぎないんだ。

受け入れて自分への負担を減らしただけだ」

「でも、私は・・・」

「詩乃。事件のことは辛いだろう。俺にそれがどれだけ辛く苦しいのかはわからない。

でも、少しだけなら分かち合うことができる。詩乃が耐え切れなくなったら俺が受け止めてやる。」

今まで私にそう言ってくれた人はいなかった。

皆私が人殺しだと知ると手の平を返して私を罵り、蔑む。

だけど、秋人は違う。

私が人殺しだと知っても最初と変わらない態度で接してくれる。

「秋人は私を抱きしめてくれるの?こんな、人殺しの私を?」

「違う。詩乃は守ったんだ。詩乃の母さんを。人殺しじゃない。

仮に人殺しでも俺が抱きしめてやる。だから・・・今は泣け」

その言葉に私は耐えられなくなるのを感じた。

目から涙が溢れるのを感じる。

「・・・ありがとう」

ただ一言そう言って私は秋人の胸の中で泣いた。

秋人の温もりを感じながら。
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