第九話 幼児期H
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「嬉しそうだな」
「うん!」
妹は元気よく返事をする。その笑顔が本当に眩しくて、見ていてこっちも嬉しくなる。妹パワーか。シスコンでいいや、俺。もう紛れもないシスコンだわ。かわいいは正義。
「そうだ、名前つけなくちゃ」
「え、もうつけるのか?」
「名付けは三文の徳!」
「早起きです」
新しい言葉をどんどん使っていきたいのはわかるけど、落ち着きなさい。前に晩御飯でお茶飲む時「君の瞳にかんぱい」とか言って、俺と母さん噴出させたばかりだろ。使いどころ違うから。
妹はそうなんだー、とうなずきながら猫を眺めている。名前を考えているのだろう。俺はこの子につくだろう名前を予想出来る。原作の登場人物なら、おそらく彼女の名前は…。
「りにす…。うん、『リニス』がいい! かわいいでしょ?」
「リニス。あぁ、ぴったりじゃないか?」
「やった! リニスー!」
妹は何度もリニスの名前を呼び掛ける。俺も真似してリニスに呼び掛けていた。
初夏のこの日、テスタロッサ家にリニス(子猫)が加わりました。
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