全く、ようやくメインヒロインの登zy(ry(八神は(ry)
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そう言って瑞希ちゃんはお弁当箱をアキ君に差し出す。もう化学薬品は入れてないらしいけど、はたしてその味は……?
「それじゃあ、このエビフライを」
そう言いながらアキ君はエビフライを手に取る。そしてまず、匂いを嗅ぐ。それも鼻でくんくんするのではなく、化学の実験で薬品を嗅ぐ時のように手で煽って。
「それじゃあ、いただきます」
匂いは大丈夫そうなのか、アキ君は食べ始める。はたして……!
「(パクッ、もぐもぐ……)お、おいしい……美味しいよ! 瑞希!」
「本当ですか?嬉しいです!」
そう言って瑞希ちゃんは笑顔を見せる。その姿は正に恋する乙女の顔でした。
☆
あらかたお弁当を食べ終わると、話は試召戦争のことに移っていきました。
「それで雄二、どうするの?」
「次の目標はBクラスだ」
「Bクラス? Aクラスじゃなくて?」
「正直に言おう」
そういうと、坂本君は神妙な顔になりました。
「どんな作戦でも、うちの戦力じゃAクラスには勝てない」
戦う前から降伏宣言。坂本君らしくないな。
とはいえ、無理も無いかな?FクラスじゃAクラスとの差が大きすぎるし、
「もっとも、それはクラス単位ではの話だ。だから、一騎打ちに持ち込むつもりだ」
「一騎打ち?」
「でも、どうやるの?」
「Bクラスを使う。Bクラスを使って攻め込ませるぞとでも言えば、向こうはその話に乗ってくる。そうだな、『Bクラスとの勝負直前に攻め込むぞ』とでも言えば何とかなるだろう」
「なるほどのう。じゃが、一騎打ちで勝てるのかのう?」
「その辺に関しては考えがある、心配するな。で、明久」
「ん?」
「今日のテストが終わったら、Bクラスに宣戦布告をしてこい」
「断る。雄二が行けばいいじゃないか」
そう言ってそっぽ向くアキ君。まあ、しかたないよね。
「やれやれ、それじゃあじゃんけんでいいか?」
「じゃんけん? ……うーん。OK乗った」
「よし、負けたほうが行く。それでいいな?」
「わかった、それじゃあ行くよ! さーいしょーは……」
「……俺の勝ちだな」
アキ君 パー
坂本君 チョキ
「ば、バカな!?」
「お前の考えなんざ見え見えなんだよ。ホラ、逝ってこい」
だから坂本君、字が違うよ。
「いやだと言ったらいやだ!」
「そうか、残念だな。Bクラスは美少年が好きなんだがな」
「そ、それなら大丈夫かな?」
「でも、お前不細工だしなぁ……」
「な、何を言うのさ雄二! 365度、どこらか見ても美少年じゃない
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