暁 〜小説投稿サイト〜
サキュとやっちゃいます!! 三人が繰り広げるハートフルな毎日。 聖道のハートフルボッコな現実。
学校へ行こう!!
[6/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ないわけだが……夏って素晴らしい!!
あぁ太陽よ。ありがとう。そしてありがとう。
「そういやリッチ。お前水着あるのか?」
「大丈夫だ。裸で問題無い」
「お前も天然痴女なんだな」
「目を突かれたりないか? 冗談くらい察しろ」
リッチは目潰しの素振りを始めた。
百戦錬磨の目潰しか? やたらと慣れた手つきで素振りしている。
「文字通り、お前悪魔だな」
「ふふん」
「あ、水着借りに行くぞ」
「何処に?」
「咲智にだよ」
俺はリッチの手を引いて歩く。
一階の一年二組を除くと咲智が手を振ってきた。
「あ、お兄ちゃん。どうしたの?」
適当にジョークを交えつつ、妹に事情を話すと泣き出した。
「そっかー、リッたん辛かったんだね〜」
両親が死んで一緒にスクール水着を焼いた事にしたら信じた。
妹よ、簡単に人を信じるな。だが……そこが可愛い。
「ありがとな」
「リッたんの為だよ。気に病まないで」
そこは「気にしないで」が正解だ。ニアミスしてやがる。
日頃の素行の良さを踏まえ、二点問題と仮定して一点はやろう。
そんなこんなで取りあえず授業に間に合ったわけだが、リッチのスクール水着にまたしても男女問わず釘付けらしい。
授業そっち除けでまた質問攻めに合う。
厄介な奴らだ。
少しはリッチの迷惑も考えてやれよ。
しかし良く考えたら、悪魔なのにしっぽや角が無い。
耳だって尖ってたりせずに全く持って普通だし、こうもりみたいないかがわしい翼も無い。
ただ肌の血色が人より悪いくらいだ。
ヤバいくらい血色が良くない、白人顔負けの白さ、ここまで来たら青いと言うべきか。
クラスメイトも先生もリッチが悪魔だと気が付いて居ないらしい。
そして相変わらずのあの態度だ。
「おいリッチ。こいつらにガツンと言ってやれ」
「いや、彼等が悪いのでは無く私が悪いのだ。本来女型の悪魔とは、私の様に魅了する相手を選ばぬわけでは無い」
「だけどお前は、パッシプなんとかだって言ってたよな」
「あぁ、常に私を見た者は魅了されてしまうのだよ」
「でもよ〜。人を珍しい見世物みたいに囃し立ててる感じがムカつく」
「それがこの魅了と言う技なのだよ。何千年と生きて来たが厄介なもんだな」
「何とかできないのか?」
「何千年と生きて来た結果論だが、それは無理だ。無理だった」
俺って昔からそうだった気がする。
無理だとか無理だった。
そう言う言葉を極力使うのが嫌いだ。
しかし本来悲しみと
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ