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サキュとやっちゃいます!! 三人が繰り広げるハートフルな毎日。 聖道のハートフルボッコな現実。
学校へ行こう!!
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「では、私の日傘を貸してやろう。黒塗りの特注傘だ」
「日傘とか何処の乙女のアイテムだ!! 嫌過ぎる!!」
「じゃあ黒塗りのレインコートはどうかね」
「いらん!! 熱中症でしんでまうわ!!」
「じゃあ――」
「もういい、解った。俺も男だ。自力で何とかする」
「そうか、まぁ頑張ってくれ」
欠伸をした後にリッチは掛け布団を放り投げ、一階にスタスタと降りて行った。
「お兄ちゃ〜ん。ご飯だよ〜。起きて〜」
妹よ、ガッツリ起きてるところ見たじゃ無いか……。
「やれやれ」
俺もさっさと朝食を済ませようと降りて行く。
今日も妹は昨日の夜に引き続きご機嫌な様子で、一人で喋りまくっていた。
素っ気無い相槌に嬉しそうに笑顔を返す妹よ。
お前はなかなか可愛いぞ。誤解するな、兄としてな。
ツン出してごめんなさい。本気で好きだ妹よ。
とは言え、朝食を終えて登校をしようと玄関で靴を履くまではよかった。
またしても外は晴れていて、蝉の鳴き声が夏をしらしめている。
このにっくき紫外線を何とかしないと俺は当校すら出来やしない。
「どうしたの?」
妹がまた俺に不思議そうな顔して首を傾げた。
「いや、何か今日は調子が悪いみたいだ」
「もう、またズル休み!?」
妹は強引に手を引き、玄関から引きずり出して炎天下に俺の肌を晒させた。
体から上がる湯気を妹が見る。
「あら、お兄ちゃんってそんな暑がりだったっけ?」
「い……いや大丈夫だ」
徒歩で15分、高校にしては近い距離だと我ながら思う。
されどこの状況で15分とか拷問じゃ無いか。
「じゃあリッたん。留守番よろしくね」
リッチの言葉は、咲智に伝わらない為か頷き無言で手を振った。
「あ……熱い」
「そうだね〜、今日も暑いね〜」
妹よ、兄は明らかにお前のアツいと漢字が違うぞ。
皮膚を焼かれる様な、まるで全身が沸騰する様な痛みだ。
「皮膚が沸騰する様な熱さだ」
「上手い事言うね〜」
もう俺の皮膚は限界なのか、全身が赤く染まり始めた。
しかも妹よ。別に何も上手い事言ってないぞ。
「やはりダメか、だらし無いのぅ」
振り返ってみたら後ろには、リッチが制服姿で立っていた。
「リッチ、何だその格好は!?」
「制服とやらだ。変な目で見るな」
確かに高城高校の制服を着たリッチが立っている。
先程から皮膚の焼ける様な痛みがない。
「私達は、もう二人で一つなのだよ」
「は? はい
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