暁 〜小説投稿サイト〜
サキュとやっちゃいます!! 三人が繰り広げるハートフルな毎日。 聖道のハートフルボッコな現実。
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「うん、今日は急きょ焼肉にしたよ。お兄ちゃんの彼女が遊びに来た日だもんね」
否定しないと肯定したと取る妹の悪い癖を何とかして下さい。
そんなこんなで夕飯が始まってからも、こんな業と誤解を生みそうな通訳を続けながら、楽しい(?)ひと時を過ごしたわけだ。
食事を事無く終えて、俺は自分の部屋に帰る。
するとリッチも俺の部屋に入って来た。
「お前のベッドは今日から私の物だ」
「唐突に何だお前」
「昨日の夜更けに主従契約したろ?」
「お前か!! 犯人はお前か!!」
「それだが話せば長いから触りくらいは今から説明してやろう」
リッチは頭だけを出して布団に包まり、芋虫の様にゴソゴソ中で動いてベストポジションを探す。
「私は悪魔なのだよ。人の持つ阿羅耶識に住み付く悪魔なのだ」
何かピンとこね〜。
「対価はアンデット化とお前の一生だよ。聖道」
更にピンとこね〜。
「私はサキュバスだ。お前の全てを私の物にする為にここいる」
「ふ〜ん」
「怖く無いのか?」
「怖く無い、全く持って怖く無い」
そうだ。リッチには迫力がまるで無いし、怖いと言う概念に当て嵌まる要素が何一つ無い。
「またまた、お前ただの寂しがりだろ?」
「ば、馬鹿にするな!! お前に一生付き纏うんだぞ!!」
「そうなのか? まあ末永く頼むわ」
とても間抜けな顔でリッチは俺を見る。
「どうした?」
「な!! 何でも無いっ!! もう寝るっ」
ガバッと布団を被り中で小さく丸まったそれは、悪魔と言うに程遠いただの少女だった。
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