暁 〜小説投稿サイト〜
サキュとやっちゃいます!! 三人が繰り広げるハートフルな毎日。 聖道のハートフルボッコな現実。
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目の前にいるからだろう……納得出来る。
エプロンを外して妹がこちらに座り朝食を食べはじめた。
「今日は晩御飯何にする?」
「え、何でも良いけど」
「そんな事言ってまた文句言うんでしょ」
「解った解った。じゃあカレーで良いよ。カレーカレー」
妹は適当な返答にムスッとしてなかなかコーヒーを出そうとしない。
「あ〜咲智のカレーを死ぬほど貪りたい」
「今日は晩御飯も朝のコーヒーも無しっ!!」
朝食を食べる咲智をおちょくるのが俺の日課だが、実はミス高城高校である妹は俺の密かな自慢だったりする。
彼氏なんか出来た日には杭で体をぶち抜いて晒し首にしてやる。
こんな狂暴な思考すら今まで俺の頭に浮かんだ事は無かった。
「ねぇ、お兄ちゃん。さっきからボーッとしてるけど疲れた?」
さりげなくコーヒーが俺の前に置かれる。
「咲智は最近どうだ?」
「う〜ん、普通だよ。普通〜」
勢い良くご飯を全て平らげると、咲智は弁当をカバンにしまい込む。
「じゃあお兄ちゃん、お片付けと洗濯物の取り込みよろしくね」
玄関にあるテニスのラケットを持って元気良く出て行く。
「じゃあ行ってきま〜す」
「ああ、頑張ってな」
最近、と言うより今日の朝から体が逆の意味でどうかしてる。
今朝起きた時に昔の古傷も、無かった様に肩があげれて思いっきり伸びが出来た。
古傷とは言え肩が今まで上がらなかった事さえ反対に違和感を感じる。
痛みが麻痺してるとか言った感覚なのだろうか。
俺は頬を抓ってみた。
「いて……」
やはり痛かった。
太陽が昇り始める。
今日は晴れ、空が晴れてたら何か億劫な気分だ。
日が当たると少し皮膚がチクチクする。
「今日は日差しがキツイのか?」
テレビをつけて天気予報を見てもコレと言って何も変わった情報は無い。
気象衛星もあてにならんな。
バシバシと予報をはずして来るし、今日は昼から雨とか言ってたくせに、まさかの日本晴れ。
降水確率0%。
本能的に日差しに危機を感じて洗濯物をそそくさとしまい込んだ。
少しの紫外線でこんなに肌が赤くなるとは、夏の太陽恐るべし。
ヒリヒリと痛む場所に日焼け後のケアクリームを塗るとひんやり気持ちいい。
あまりの気持ち良さに「はぁ〜」と思わずため息を吐いてから2階に上がり一番奥の、自分の部屋のドアを開けた。
中の空気があまりに生温い為、冷房をガンガンにつけて見た。
部屋が一瞬で涼しくなって来た。
午前8時50分、やっと安眠出来る。
やるべ
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