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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第五十一話】
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し、射撃で牽制し――。

鈴音はそのまま離脱、また衝撃砲の連射を始める。


回避し続ける山田は、ライフルでセシリアを撃ち続け――。


「そんな攻撃、当たりません――」

「ば、バカ!こっち来たら――」


鈴音の声は届かず、セシリアは鈴音とぶつかった。

その隙を逃さず、山田先生は手榴弾を投擲、ジャストタイミングで爆発した。


「セシリア!鈴音っ!!」


もくもくと煙が上がるなか、セシリアと鈴音は地面に落下した。


様子を見ると、若干言い争いはしているものの、怪我とかはなさそうだ――これも絶対防御のお陰なのだろう。

――もし、その防御機能がなかったら……何て事を考えると怖く感じるが。


「後は有坂君だけですね」

「……まさにピンチってやつだな…」


そう呟くや、直ぐ様アサルトライフルを撃つ山田先生。

そのまま棒立ちするわけにもいかないので、グラウンドを走り、速度に強弱つけてタイミングをずらす。


「……っ!」


勢いそのまま、跳躍して空へと跳び、更に新たに矢を三本展開し直すと――。


「そこだっ!!」


ヒュヒュヒュンッ――空気を切り裂き、矢は真っ直ぐ山田先生に迫る。



だが、今度はガードせずに受けつつ、勢い殺さず格闘戦が出来る間合いまで接近されてしまう。


「もらいましたよっ!」

「なっ……!?」


俺が天狼を展開する前に、先に近接ブレードを展開して、此方の装甲のない部分に集中的に斬撃を受けた。


「っ…まだだっ!」

「――いえ、有坂君の負けです」


そう言って離脱する山田先生、気づいたら足元にはピンを抜かれた手榴弾が――。


そして、そのまま閃光が走り目映い光が当たりを包むと軽く意識を失った。


「うぅっ。……フラッシュバン…?」

「はい。よく勉強してますね有坂君」


山田先生の声が聞こえ、振り向くと笑顔で応える、だがその手にはブレードを携え、いつでも一撃を加えれるように戦闘態勢に入ったままだった。


「あー、これは流石に負けですね…山田先生、降参です」


俺が降参宣言すると、笑顔のまま頷くが、次の瞬間――思い出したかのように顔を赤くさせていた。


理由はわからないが、もしかしたらさっきの記憶が無いことに関係があるのかもしれない……。
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