機動戦士ガンダムSEED
0213話
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少し寝ぼけた頭で俺達は見送った。
「……ミリアリア、さん?」
隣から聞こえてくるのは、呆然としたマリューの声。そちらへと視線を向けると、寝ぼけていた頭が次第にはっきりとしてきたのか微妙に顔が赤くなっている。半年近い間ブリッジで生活を共にしてきた相手にこの状況を見られたのだから、当然なのかもしれないが。
「ほ、ほら! アクセルもコーネリアも……レモン! そのまま寝ないで! 早く着替えないとまたミリアリアさんが呼びに来るわよ!」
「何よ……昨夜は遅かったんだからもう少しくらい寝かせてくれてもいいじゃない」
朝にはあまり強くないレモンがそう愚痴るが、マリューは有無を言わせずに布団を引っぺがす。
マリューがレモンを起こすのを横目に、ベッドから降りて脱ぎ捨てていた服と下着を新しい物に着替える。レモン達は身支度に時間が掛かるので、取りあえず俺だけでも向こうに行っておいた方がいいだろう。
男特有の素早い身支度を済ませると、ようやく着替え始めていた3人に軽くキスをしてから寝室を出て食堂へと向かった。
「オ、オハヨウゴザイマス、アクセルサン」
「ああ、おはよう」
顔を真っ赤にしてどこか片言の言葉で挨拶をしてくるミリアリアに苦笑を浮かべながら挨拶をして食堂へと入る。そこには恐らくミリアリアが作ったのであろう朝食が人数分並んでいた。
サイ、トール、キラ、ディアッカの4人は既にテーブルに着いて俺達が来るのを待っていたようだ。……トールの顔が赤くなっているのは俺達の様子をミリアリアから聞いたからか、あるいは雑誌を思い切りぶつけられたからか。
「遅くなって悪かったな。レモン達はもう少し時間が掛かるから先に食べててもいいぞ」
「……なぁ」
空いている席に座ると、ディアッカが話しかけてくる。その瞳は好奇心に光っていた。何となく話は予想出来るが……
「なんでミリアリアは朝から壊れてるんだ? あんたを起こしに行って戻ってきたらあんな様子なんだが……」
「衝撃的なものを見たって所だな」
「衝撃的なもの?」
「その辺は想像に任せるよ」
「へぇ……」
オーブで昨日買ってきた野菜ジュースを飲みながらディアッカと会話を続ける。その間もチラチラとこちらを見てくるミリアリアの姿があったが、取りあえずその辺は流しておく。
「お待たせ、おはよう皆」
食事を開始してから10分程経つと、レモン達3人も食堂へとやってきた。この短い時間でどう準備したのかは分からないが、既にいつもの状態になっているのは凄い。
「あら? 食事はミリアリアさんが用意してくれたの?」
「え、ええ。悪いとは思いましたけど、台所の方勝手に使わせて貰いました。……その、お早うございます、艦長」
「そう? ありがとう
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