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スーパーヒーロー戦記
第74話 立ち上がれ、宇宙の王者
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 グレートマジンガーにゲッターロボ、グレンダイザーなど、まだまだ居ない戦力が多い。
 しかし、敵は待ってはくれない。まごまごしていたら敵に更なる侵略の機会を与える事になってしまう。
 先手を打たなければならないのだ。その為にも早急に戦力を集結させる必要があった。
「だけど、守りを平行して行うのは正直辛い話だな」
「うん、防衛隊の殆どとも連絡が取れない状況だし……皆は大丈夫だろうか?」
 ダンが不安になるのも無理はない。
 科学特捜隊、ウルトラ警備隊、怪獣攻撃隊MAT、そしてアースラ。
 この殆どと連絡が取れない状況なのだ。
 後ろ盾がなくなってしまったのは非情に厳しい事となる。それらの状況確認もしなければならない。
 だが、それだけに専念する訳にはいかない。世界の守りも行わなければならないのだ。
「だったら、俺が行って来るぜ」
「甲児君!」
 いの一番に名乗りを上げたのは甲児だった。
「この中で一番行動範囲が広くて汎用性が高いのは俺のマジンガーZだ。マジンガーを使えば日本位ならひとっ飛びだしな」
「確かに、今の僕達には移動する足がない現状だ。それは有り難い限りだよ」
 現状でハヤタ、ダン、郷の三名は移動手段を用いていない。ウルトラマンで移動すると言う手もあるがそれでは目立ちすぎるしなにより効率が悪い。
 魔導師達の方でも難がある。飛行魔法を続けるのは思っている以上に魔力を消耗する。
 移動だけで魔力を使いきり戦闘が行えないのでは話にならない。
「そう言うと甲児兄ちゃんが一番適任やねぇ」
「だろだろぉ!」
「だが、同時に不安もあるな。貴様一人で本当に大丈夫か?」
 シグナムの言葉が意外にも痛かった。どうやら彼女は余り甲児を信用していないようだ。
「酷い事言うなぁシグナムさん。俺を信用してくれよ」
「貴様だから信用出来ないと言うのがある」
「ぐっ……」
 ぐうの音も出ない。正にそう言える状況でもあった。
「だったら、私もついて行きます」
「なのはがぁ!?」
「甲児さん一人で不安なら私もそれについて行きます! それなら大丈夫ですか?」
 なのはが名乗りを上げた。
 皆の驚きと戸惑いの視線を一線に集めつつもその意思を堅く貫きつつ、なのははシグナムを見る。
「そうだな。高町が同伴なら安心だろう。目付け役としては充分な存在だしな」
「とことん信用ないんだね、甲児君は」
「一体俺が何したってんだよぉ〜。皆して酷ぇなぁ」
 全く心外だと告げる甲児。それを聞いて回りの空気が一瞬固まる気がしたがそれも気のせいだろう。
「確かに、なのはちゃんを連れて行くのは危険かも知れないけど適任かも知れないね」
「どういう意味ですか? ハヤタ兄さん」
「皆、良く考えてみてくれ。僕達はどうやってこうして集まったと思う?
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