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ソードアート・オンライン〜冥界を司る女神と平和の創り手〜
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じいちゃんのお陰で俺は自分を恨むのを止め、事件のことを受け入れた。
でも、俺はまだ、納得が出来てないため高校を転校しここに戻って来た。
そして、この地で過ごしてこの地で一生を終え、あの世で父さんたちに謝ろう、そう思った。
これがこの町にきた理由で、俺の償いだ。
話を終えると詩乃は顔を曇らせていた。
「ごめんなさい。そんな理由があるなんて・・・」
「いいよ、気にすんな。俺自身事件はもう受け入れたんだ。詩乃が気に病むことはないよ」
「秋人は強いのね。それに比べて私は・・・」
「・・・詩乃はどうして一人暮らしを?」
「・・・いいわ。教えてあげる。でも、これを聞いたら貴方多分引くわよ」
詩乃は自分の過去を語ってくれた。
幼い頃に父が交通事故で他界し、母もその時に精神年齢が逆行したこと。
そのため母を守らねばという義務感を強く抱くようになったこと。
そして、11歳の時郵便局強盗に遭遇し、母を守るため拳銃を奪い、その際に犯人を射殺したことを。
全てを聞いて俺は驚いた。
俺よりも辛く重い事情だった。
「驚いた?引いたでしょ?」
詩乃は自嘲気味に笑う。
「どうして、その話を俺に?」
「何故かしら?秋人が自分のことを話してくれたから・・・
いえ、秋人に隠し事はしたくなかったからね。・・・私は逃げてきたのよ。
私のことを知らない人しかいないこの土地に。でも、結局そのことがばれて学校でも一人よ。
元々一人が好きだからいいけど」
詩乃は俯き顔を隠す。
その顔が僅かに悲しみに歪んでいるのがわかった。
俺は席を立ち詩乃を抱きしめた。
「な、何を!?」
「俺は強くなんかない。ただ事件のことを受け入れたに過ぎないんだ。
受け入れて自分への負担を減らしただけだ」
「でも、私は・・・」
「詩乃。事件のことは辛いだろう。俺にそれがどれだけ辛く苦しいのかはわからない。
でも、少しだけなら分かち合うことができる。詩乃が耐え切れなくなったら俺が受け止めてやる。」
腕の中にいる詩乃は小さく、そして、今に壊れそうだった。
「秋人は私を抱きしめてくれるの?こんな、人殺しの私を?」
「違う。詩乃は守ったんだ。詩乃の母さんを。人殺しじゃない。
仮に人殺しでも俺が抱きしめてやる。だから・・・今は泣け」
「・・・ありがとう」
そう言って詩乃は泣き出した。
今まで溜め込んだものを吐き出すかのように
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