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少女1人>リリカルマジカル
第二十八話 少年期J
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に視線を戻した。アリシアは家族みんなでスポーツの興奮を共有したかったのだろう。心の中でもう1度俺は謝っておく。

 俺はアリシアの思いに応えたい。だからまずは男性の部を見れるようになって、そこから女性の部を1人で見て耐性をつけていこうと思う。いつか家族でスポーツ観戦をして、わいわいと無邪気に応援できるようになりたい。俺は新たにできた夢を、深く胸に刻んだ。


「というか今ちょっと見えちゃったよ。俺なんでこの世界の女性が強いのかわかった。ポロリしても堂々とブレイカー撃つし、服はじけ飛んでも反撃するし、きわどいしすごいし。バリジャケット自体やばいし。純粋にスポーツ観戦できるミッドチルダ人やべぇよ。男性の部でも堂々と服はじけ飛んでも本人も観客も微動だにしないし。それより、やっぱりミッドの男性は賢者すぎるだろ。それとも実は俺がおかしいのか。おぉアルヴィンよ、この程度のポロリで鼻血噴くとはなさけない。とか実は王様が大賢者か」

『あのますたー。ぼそぼそ何言っているのかわかりませんが、普通に怖いのですけど』



******



「そんなわけで。ちょっと悟り開きかけてやばいと思ったので、ぶらぶら散歩に出かけることにしました」
「…………うん、そっか」
『無言のところに飲み込んだ気持ちがひしひしと伝わってくる』

 お散歩中ばったり会った管理局のお姉さんに挨拶をする。それにしてもお久しぶりです。裁判が終わったと同時に、お姉さんの俺たちへの子守りも終わりになった。お姉さんも管理局の仕事に戻ったため、なかなか顔を合わせる機会がなかった。子守りの最後の日に「ありがとう会」をみんなで開いて、お姉さんやくまのお兄さんたちとパーティーをしたなー。

「そういえば、俺お姉さんの私服姿って初めて見るかも」
「あぁ、アルヴィン君たちには制服姿しか見せたことがなかったかもね」
『とてもよく似合っておりますよ。今日はお仕事がお休みなのですか?』
「あはは、ありがとう。えぇ、今日は非番よ。せっかくだから、久しぶりに手の込んだお料理でも作ろうかなって思って」

 そう言って大きな買い物袋を片手で持ち上げてみせてくれる。どうやらこの袋に入っている材料で料理をするらしい。お買い物や料理が趣味だと前に言っていたしな。

 それにしても、やっぱり女性って姿1つで印象変わるよなぁ。ピシッとした制服姿で社会人って感じだったけど、今は茶色の長い髪を1つに束ねて、白のカーディガンとフレアスカートを着ている。女の人というより女の子という言葉の方が、どちらかというと違和感がないような気がした。

 まぁ十代だって前に言っていたし、おかしなことでもないか。そういえば、お姉さんって俺の身近な人の中で一番普通の女性って感じがする。母さんは天才系で、妹は天然系で
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