第14話 7月23日
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りとかは無理だろうし……」
ごめん、ヒナちゃん……確かにそれは無理……かも? どっちにしても出来る自信がないです……。
「だから手伝う、って言った泉には悪いけど何も無い…………あ!」
「ど、どうしたの!?」
ヒナちゃんが突然何か閃いたようなので、私は驚きながらも聞いてみた。
「あ、いや……大した事じゃないんだけど……泉、この荷物を泉の部屋に置かせてくれないかしら」
「ふぇ!? そんな事でいいの?」
「ええ。だってこの量じゃ置く場所が無いんだもの」
「にはは、そんな事くらいならぜんぜん良いよ」
「そう? ありがとね……。それじゃ運ぶの大変だろうから、『私も運ぶ』の手伝うわね」
そう言って荷物を持って私の部屋、正確には『私の部屋(ハヤ太くんの部屋)への入り口がある部屋』に荷物を持って向かい始めるヒナちゃん。
って! このままじゃハヤ太くんの部屋の事がヒナちゃんにバレちゃう!
「ちょっと、ヒナちゃん!? 私が全部運ぶから別にヒナちゃんは……」
そしたらヒナちゃんは歩きながら
「なに言ってるのよ。二人で運んだら1回か2回で終わるでしょ。泉も仕事があるしこれぐらい良いわよよ」
と、言ってきてくれた。……他のことだったら、素直に喜んじゃえるんだけどなぁ。
「そ、その通りなんだけど……」
「ならいいじゃない」
ヒナちゃんはそう言いながら、さらに入り口の部屋のドアにに近づいて行く。
ど、どうしよう……! ハヤ太くんの部屋への入り口は見つけにくい場所にあるけど……きっとヒナちゃんじゃ、見付かっちゃうよ〜……なんでこんな時に限ってハヤ太くんはルカちゃんの家にご飯作りに行ってるの〜!
そして部屋のドアに着いたヒナちゃんは、
「それじゃあ入るわね。泉」
そういってドアを開けて入った。
ハ、ハヤ太く〜ん! ……た、助けて〜!!
今いないハヤ太くんに助けを求めながら、これからどうしようか考える私だった。
=====後半へ続く=====
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