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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第二巻
【第四十六話】
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。あははは……」

「――バカ!秘密って言ったでしょうが!」

「いや、でも本人だし……」


一人が織斑の前で通せんぼ、此方からは見えているためぼそぼそとその裏で二人で喋っているのが丸見えだ。


「なあ、噂って織斑のか?」

「う、うん!?有坂君、なんのことかな!?」

「ひ、人の噂も365日って言うよね!」


――それは偉く長い噂ですな。


「な、何言ってるのよミヨは!四十九日だってば!」


――残念、それも違うんだな。


――と、織斑が口を開き――。


「何か隠してない?」


その一言に反応した三人が――。


「そんなことっ」

「あるわけっ」

「ないよ!?」


連携技を決め、即時撤退をする女子達。

この間僅か二秒。

何が起きたのかもわからず、ぽかんとしていると――。


「なに?また一夏なんかやらかしたの?それかヒルト?」


そう言いつつ、鈴音が戻ってきた。

お盆に湯飲みを二つのせ、運んでくれる。


「何で俺たちが問題児扱いなんだよ」


「いや、織斑と一緒にしないでほしいが――」

「二人とも、問題児じゃないつもりなの?」


――そう言われると。


「問題児…かなぁ?」


俺がそう言うなか、織斑は。


「ああ、お茶がうまい」

「逃げたわね」

「うわ、俺だけ認めただけかよっ」


普段男が廃るだの何だの言ってるやつのとる行動かよ。


「ふー……やっぱり食後のお茶は落ち着く落ち着く」

「……。ま、いいけどね」

「いいのかねぇ…?」


しばし食後の余韻を楽しんだ後――。


「そういえば――」


――と、口を開いた織斑の口から出た話は今日会った友達の話だった。

――事情のわからない俺にはどうでもいい内容だ。


そんな中、その友人の妹の話題に話が移ると鈴音の表情が曇り出した。


「……なに、あの子IS学園に入学するつもりなの?」

「そうらしいな」

「ふうん……」

「……織斑はもうちょい話題をどうにかしないとな」

「え?何でだ?」


不思議そうに聞き返す織斑に、俺はこう思った。


――一生わからんのだろうな、こいつは。


「――で、入学したときは俺が面倒見ることになったんだよ」

「ふーん……って、何でよ!?」



激しく手でテーブルを叩いて立ち上がる鈴音。

そりゃそうなるよなぁ…。


「あんたねぇ、いい加減女の子と軽く約束するのやめなさいよ!責任も取れないのに安請け合いして、バカじゃないの!?つうかバカよ!バカ!」

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