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一週間の彼女
第3話 文化祭
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思いなんて……ないですよね」

どうしよう…気まずい…?

占いから出ると……

ちょっと泣いてるぽい?
なんで?
「理央ちゃんどうしたの」

「ご…めなさい…!!」

走っていってしまった。

人がたくさんいて、理央をうしなってしまった。

教室にいる直人に理央を知らないか、聞いたけど知らないと。

「あ…お前の彼女だろ?さっき…泣きながら女子トイレに入っていった」

男だし入る訳にもいかないけど、僕はまわりの目なんか気にしないで、づかづかと入っていった。

周りの女子が「ヘンタイ!!」
とか「連くんかっこいいと思ってたのに」とか、「ぎゃーーー!!」

とか訳のわからないことをいうけど、気にしていられない。

「理央ちゃん……理央!! 出てきてよ。出てきて、話そう?」

しばらくすると、弱々しい声で「嫌だ…私、泣いたりなんかしてかっこ悪い。。こんなんじゃなかったのに」

「とりあえず出てきて」

うつむきながら個室から出てくる理央の手をひっぱり、人の少ない所へつれて行く。

「なにがあったの?」

「……。」

理央は口を開こうとしない。

「もしかして…僕がくすぐったから…?」

「……くすぐったかったんですよ……?」
「ごめん…」

理央は僕のほっぺたを引っ張る。

「いだだだ」

「仕返し。ですから」

なんだかもう、頭の中がごちゃごちゃで、僕は理央を抱きしめた。

理央は抵抗しない。

「本当は。。連さんと離れてしまうのが、さみしかったんです。。」

僕は驚いた。

「僕も…すごく楽しかったから寂しいかな」

抱きしめたまま会話が続く。

「……僕は…たぶん、理央ちゃんのことを好きになってる」

親友の妹を好きになってしまった。

たったの4日で。

たくさんドキドキさせられた。

「wwwっ私は、兄から連さんの話、聞いてたから。。ずっと会ってみたくて、やっと会えて。。」

「うん」

「デートできたみたいで嬉しかったんです」

「…ありがとう。僕も嬉しかった。」

「……連さんの…本当の彼女になりたい」

僕は返事のかわりにもっとぎゅっと力を入れた。




文化祭も終わった。

「理央、なんかニヤニヤしてたけど」

直人が不思議そうにしてるけど、
多分、しばらくは秘密にしておくと思う。


「また…、あいつに会ってやれよ」

頼まれたけど、実はもう、メアドも知っている。

「分かったよ」

いつか直人に話すときは、シスコンが直ってるときにしよう。


終わり

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