暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-23魔女の教室
[5/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
が発動して二体の魔物が眠りに落ち、吸い出された魔力がマーニャの身体に納まる。
「お、なかなか面白えな」
「ラリホーよりも、
効
(
き
)
きが強いということだけど。効き始めも早いような気がするな」
「……できた。」
アリーナが、起きている魔物の攻撃を
躱
(
かわ
)
しながら言う。
「次は、どうするんだ?」
三人の方を向きながらも、確実に攻撃を
避
(
よ
)
けていくアリーナ。
「すげえ動きだな」
「兄さんも、身は軽いけど。無駄が無いというか危なげが無いというか、もう片手間だね」
「倒していいのか?」
「待て。魔法で攻撃するから、一旦離れろ」
「わかった。
避
(
よ
)
けるから、そのまま撃ってくれ」
「……いいのかよ」
「大丈夫だ」
「知らねえぞ」
マーニャは確認したあとは
頓着
(
とんちゃく
)
せず、ミネアはブライが
止
(
と
)
めないことを確認し、それぞれベギラゴンとバギマを唱える。
激しい火炎と真空の
刃
(
やいば
)
が、アリーナと魔物めがけて殺到する。
兄弟と少女は一瞬息を飲むが、炸裂する寸前にアリーナが大きく
跳
(
と
)
び
退
(
すさ
)
り、魔物だけを巻き込んで、炎と風が渦を巻く。
暫し絶句した
後
(
のち
)
、兄弟が呟く。
「……凄えな」
「……凄いね」
「ああ。凄い魔法だな」
「そっちじゃねえ」
「完全に、驚きを持って行かれたね」
「三人とも、すごいね」
「魔法を直前で
避
(
よ
)
けるとか、アリかよ。当たらねえじゃねえか」
驚き呆れるマーニャに、ブライが説明する。
「王子は、サントハイムの魔法兵とも、よく手合わせなされたでな。魔法を使わねば、全く相手にならぬと
仰
(
おお
)
せになって。魔法を使わせて
避
(
よ
)
けることに一時期、熱中しておられた。今では、目の前で範囲の広い魔法でも展開されぬ限りは、お
避
(
よ
)
けになりますな」
「……嫌な相手だな。絶対に手合わせとか、したくねえ」
「そう言うな。マーニャとも、手合わせはしたいと思っていたんだ」
「冗談じゃねえ」
「そうか。まあ、気が変わったら頼む」
「期待しねえで待ってな」
「ミネア殿。魔物の
屍
(
しかばね
)
であれを、試してみなされ」
「はい」
「王子。念のため、側についてくだされ」
「わかった」
ブライの促しに応じ、ミネアがザオラルを唱える。
魔法が発動した気配があるが、効果を
為
(
な
)
すことは無い。
「……これで、いいのでしょうか?」
「うむ。間違い無く、発動したの」
「実感がありませんが、そうなんですね。ではあとは、私のベホマに兄さんのトラマナ、ユウのリレミトですね」
「いずれも、今は試せぬな。ミネア殿のベホマは特に、早いうちに確認しておきたいがの。まあそのうち、機会もあろうて」
「そうですね。まずは、荷物を運んで
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ