機動戦士ガンダムSEED
0212話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「では、勝利を祝って……乾杯!」
コップに入った烏龍茶を掲げて乾杯の音頭を取る。
俺のその台詞と共に、周囲に座っていた面々もコップを掲げてお互いのコップに軽くぶつけてからその中身を飲み干していく。……俺以外の大人組は全員アルコールだが。
ホワイトスター内にある俺の家……正確には俺達の家か。現在そこでは連合軍に対する祝勝会が行われていた。何せこちらの被害は無人兵器のメギロートのみ。シーリオンを含めてその他の兵器は小破や中破はあれど、撃墜されたものはない。つまりは戦闘前は圧倒的優位だった筈の連合軍相手に死者0なのだ。
まさに完勝と言うべき結果に、マリューが祝勝会を開きたいと希望してホワイトスターにある俺の家で盛大に宴会をする事になった。
祝勝会の参加者は、この家に住んでいる俺、レモン、コーネリア、マリューの4人。オーブからはカガリにアスラン。アークエンジェルからはキラ、ムウ、ディアッカ。そして学生組のサイ、トール、ミリアリアの合計12人だ。ちなみにエキドナも誘ったのだが、何やら用事があるとかで不参加となった。
……と言うか、実はシャドウミラー以外だと目の前にいる8人がSEED世界では初めてホワイトスターに足を踏み入れた人物だったりする。次元の狭間に転移すると言われて最初は緊張していたのだが、実際にこのホワイトスターへと転移してみればその規模はともかく、中身は普段知っているコロニーの中と大して変わらなかったのですぐにリラックスしていた。
祝勝会という事もあり、俺達が囲んでいるテーブルの上にはオーブで買ってきた料理や女性陣の作った料理がこれでもかと並べられている。
珍しいのはやはり寿司だろう。いわゆる握り寿司という奴だ。買い物途中で寿司屋を見つけた時は酷く驚いたものだが、キラに聞いた話ではオーブには多数の日本人移民者の入植があり、その影響らしい。
そう言えばそういう設定だったか、とSEEDの設定を思い出しながらもアクセルに転生して初めての寿司を逃す訳にもいかず、こうしてテーブルの上に鎮座している訳だ。
ちなみに、今日のオーブは俺達が連合軍に完勝した映像が流れていたおかげで国中がお祭り騒ぎとなっている。その中で祝勝会用の料理やその材料を揃えられたのは偏にサイ達学生組の働きが大きかったとだけは言っておこう。
「うん、美味いな」
寿司桶から中トロや穴子、ネギトロ、ウニ、イクラ、ツブ貝等の前世で俺が好きだった寿司を取り出しては口へと運び味わっていく。
「アクセル、本当に生魚を食べて平気なのか?」
俺が美味そうに寿司を食べていると、恐る恐るといった様子でコーネリアが声を掛けてくる。
そうか、コードギアスの世界では日本はエリア11という植民地になっていたから自然とその食文化は流行らなかったのか。……ある
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ