機動戦士ガンダムSEED
0212話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
判断して大人しくマリューにローストビーフを食べさせて貰う。
何かミリアリアが『キャー』とか言って騒いでいるが、俺は気にしない。気にしないったら気にしない。気にしたら負けだ。
そしてそれに負けじと料理を俺の口元に運んでくるレモンやコーネリア。大人しく餌付けされている時にそれは起こった。
俺達の様子を見て騒いでいたミリアリアに背中を何度も叩かれてたトールが、その勢いでバランスを崩してテーブルにぶつかり、上に乗っていたコップを床へと落としそうになり……
「っと!」
咄嗟に念動力を発動。コップを空中で受け止め、テーブルへと戻す。
『……』
そして何か信じられないような物を見たというように黙り込むサイ、トール、ミリアリア、ディアッカ。そして離れた所でカガリと話していたアスラン。
俺の能力を知っている者達は『あーあ』とでも言うように苦笑を浮かべたり呆れたりしている。
そうか、俺が異世界人だという情報はあっても念動力については知らない奴がいたか。
「え? あれ? 今……なぁ?」
「私の見間違いじゃないわよね?」
「ああ。俺もしっかりと見た」
「……」
トール、ミリアリア、サイ、ディアッカの順だ。
カガリの側ではアスランも口をパクパクさせている。
そしてやがて動揺も収まってきたのか、念動力の事を知らなかった面々の視線が俺へと集中する。
「あー、分かった。きちんと説明するから、そうやって穴が開く程見るな。……いいか? 俺はこのC.E.とは違う世界から来た異世界人だ。まず、それはいいな?」
全員が頷くのを確認して話を続ける。
……アークエンジェル組がウズミの発表で知ってるのは分かるが、ディアッカとアスランは自分で情報収集でもしたのか? まぁ、ウズミの発表は大々的にされたものだから調べるのはそう難しくはなかっただろうが。
「で、俺が生まれた世界には今見せたような念動力――まぁ、分かりやすく言えば超能力だな――を持って生まれてくる者がそれなりにいる訳だ」
再度念動力を発動し、テーブルの上に置かれているコップを3つ程持ち上げて空中で踊らせる。
「確かにこの念動力を持っている者は珍しいが、世界に数人だけという訳じゃない。俺が知ってるだけでも10人程度はいるしな」
「じゃあ、テレパシーとかも使えたりするのか?」
ディアッカの言葉に首を振る。
「いや、少なくても俺が使えるのはこのサイコキネシスだけだな。ただ、この念動力を研究していた人物の説によると極限まで能力の高まった念動力者は、あらゆる超能力を使いこなすサイコドライバーという存在になるらしい」
スパロボシリーズの原作知識によると確かそんな風になっていた筈だ。
「もっとも、俺はそこまで強力な念動力
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ