機動戦士ガンダムSEED
0212話
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、決して後悔だけはしないようにするんだな」
パリトリック・ザラの変質については自分でも薄々と感じていたのだろう。表情を暗くして沈黙するアスラン。
「おい、いくら何でも言いすぎだろ。少しはこいつの気持ちも考えてやれよな」
と、例によって突っかかってくるカガリだったが、テーブルの上にあったフライドチキンへと噛ぶりつきながら苦笑を浮かべる。
「お前にしても、今回の宇宙への出撃については他人事じゃないぞ。お前はオーブ代表という立場なんだからな」
「……何か理由があって私が艦長になるってのはキサカに聞いた。それにもお前が関わっているのか?」
「正確にはお前が出る理由を知っている、だがな。とは言えそれは俺の口から言うべき話じゃない。必要ならウズミ代表が言うさ」
「ちょっと、アクセル……何こんな所に1人でいるのよ。貴男もこっちに来なさい」
アスランとカガリのシリアスな雰囲気を壊すかのように、レモンが突入してきて俺を引っ張っていく。
「まぁ、どのみち今日くらいは難しい事を気にしないで騒ぐってのもありだろう。折角の戦勝パーティなんだしな」
レモンに引っ張られながらも、アスランとカガリにそう声を掛ける。
そして連れ戻されたのは、当然の如くレモン、コーネリア、マリューのいる場所だった。ムウやディアッカの冷やかすような視線が飛んでくるが、この立ち位置にはこの立ち位置なりの苦労があるのだと言っておきたい。
「にしてもお前さん、この屋敷に住んでるんだよな? 艦長と……と言うか、その周りにいる3人と」
「まぁ、そうなる」
「グゥレイト!」
ムウの質問に答えると、何故かディアッカが名台詞を叫びながら尊敬の目を向けてくる。……お前、そんなキャラだったか?
「いや、アクセルさんマジで凄い。尊敬しますよ」
「トール?」
ディアッカと同じく尊敬の目で俺を見ていたトールは、いつの間にか隣に近寄ってきていたミリアリアに据わった目で睨みつけられている。その様子を気の毒そうにしながらもどこか面白そうに見ているキラとサイ。
「そう言えばお前等、いつの間にか仲直りしたんだな。一時期ぎこちなかっただろう?」
フレイの関係で、とは言わないでおく。
「ええ。キラが戻ってきて、2人で色々話して……な?」
「うん」
サイの言葉に頷くキラ。その様子は以前ヘリオポリスで会った時のような親しさを感じさせるものだった。
「アクセル、はい」
「あ、ああ」
そんな俺達の様子に構わず、テーブルの上にあったローストビーフを俺へと差し出すマリュー。……箸使いが上手いのは分かるが、俺の口に差し出されたそれは先程の礼なのか?
とは言え、ここで口を開かないというのも恋人としては悲しいものがあるか。そう
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