機動戦士ガンダムSEED
0212話
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いは、流行ったとしても皇女であるコーネリアの口には入らなかったのかもしれないな。にしても、ブリタニアだってマリネとかはあるだろうに。
「ああ、大丈夫だ。ほら、これでも食べてみろ」
ネタが刺身系の寿司はコーネリアにはきついと思い、煮穴子を箸で取ってコーネリアへと差し出す……と、何故か口を開けているコーネリアが目に入ってきた。
……これは、あれか。俗に言う『あーん』って奴か?
コーネリアと俺の近くにいる面々――主にサイ達学生組――の期待するような視線を受けつつ、コーネリアの口へと煮穴子を運んでやる。
「ん、……うむ、美味いな」
「そう、良かったわね。じゃあ次は私の番ね」
コーネリアを押しのけるようにして俺の隣へと来たレモンが、同じく口を開けて待つ。チラリとその後ろを見ると、マリューが順番待ちをしているのを見つけてしまう。
「……」
そして周囲からはどこか期待するような視線が向けられている。
こうなってはもう逃げられる筈も無く、何の罰ゲームだと言わんばかりの行為を強制させられる事になる。
「すいません、ちょっといいですか?」
あーんの罰ゲームが一通り終わったのも束の間、何故か2周目に突入しそうな雰囲気だったので少し離れた所に避難していた俺へと声を掛けてくる人物がいた。声のする方へと振り向くと、そこにはアスランとカガリの姿があった。
「ああ、構わない。……まさかお前達も俺にあの罰ゲームをしろとかじゃないよな?」
「ははっ、いつもの超然としたアクセルの一風変わった姿を見れて私は満足しているぞ」
口元にニヤニヤとした笑みを浮かべているカガリを軽く睨み、アスランの方へと視線を向ける。
「アクセル・アルマーさんですね。貴方がブリッツのパイロットをしていたとキラから聞きました」
「ああ、確かにブリッツは俺が使っていたな」
ちなみに、ブリッツは既にアークエンジェルにもオーブにも無い。現在はこのホワイトスターで技術班の玩具……もとい、研究材料になっている。
とは言え、ブリッツで見るべき所はPS装甲くらいしかないんだが。ブリッツ最大の特徴であるミラージュコロイドは劣化版ASRSだし。
「その、キラとカガリに聞いたんですが……」
どこか聞きにくそうに口籠もるアスランだったが、その様子を見て何の事を言っているのかをすぐに悟る。
「ガンマ線レーザー砲の事を言っているなら事実だ」
「そんな、本当に父上は……」
「お前も薄々と悟っているんじゃないのか? 自分の父親が変質してきていると」
「……」
「お前がこの先、どんな道を選ぶかは分からない。このままザフトのFAITHとして活動するのか、あるいは父親を止める為にキラや俺達と共に戦うのか。……だが
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