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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
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いいの?」
「はい。ユウさんがよろしければ、それで」
「……うん、わかった。よろしくね、クリフト。」
「神官だの、姉ちゃんだのってのもしっくり来ねえな。オレも、呼び捨てにさせてもらうぜ。よろしくな、クリフト」
「はい。よろしくお願いいたします」
「ところで、ユウは剣で戦うと言ったな。鍛練はしているのか?」
「うん。朝早く起きて、旅に出る前に、走り込みと
素
(
す
)
振
(
ぶ
)
りをしてるの。ホフマンさんがいたときは、打ち合いをしたこともある」
「そうか!それなら、明日から一緒にしても良いか?できれば軽く、手合わせもしたいな!」
「うん。ひとりでするより、勉強になるものね」
「そうだな!時々、クリフトに相手をしてもらってはいたが、どうも物足りなくてな!明日が楽しみだ!」
喜ぶアリーナに、ブライが釘を刺す。
「王子。くれぐれも、力加減を間違えませぬように」
「わかっている!クリフトのときも、間違えたことは無いだろう」
「共に旅して長いクリフトとは、条件が違いますでな。くれぐれも、怪我などさせるでありませんぞ」
「わかったよ。すっかり、孫娘を持った『おばあちゃん』だな」
「元よりばあやには違いありませぬからな」
「あんまり、手加減してもらうと。訓練に、ならない」
「ユウちゃん。王子は、常識外れに力がお強いでな。加減せねば、怪我は
免
(
まぬが
)
れぬのじゃよ。加減を覚えられるまで、何人の兵士が犠牲になったことか」
「力加減と、手加減とは別だからな。大丈夫だ」
「あの。今さらという気もいたしますが、そろそろ私たちも自己紹介をしたほうが、宜しいですよね?」
クリフトが控え目に申し出るのに、ミネアが応じる。
「そうですね。クリフトさん、お願いします」
「はい。サントハイムの城付き神官、クリフトと申します。王子が
力試
(
ちからだめ
)
しの旅に出られたときからお
供
(
とも
)
をしておりまして、今は我が国の国王陛下を始めとした、行方不明になった城の者たちを探して、引き続き旅をしております。デスピサロのことなど、詳しいお話は、後にしたほうがよろしいですね。皆さん、宜しくお願いいたします」
「クリフトは、このわしが王子の
供
(
とも
)
に選んだ、優秀な神官ですからの。きっと、旅のお役に立てましょうぞ。では、王子」
「ああ。サントハイムの王子、アリーナだ。魔法は使えないが、武術の腕には覚えがある。トルネコ殿のように盾になる戦い方はあまりしないが、
前衛
(
ぜんえい
)
としては役に立てると思う。みんな、よろしく頼む」
「洞窟で少し見た限りでも、
尋常
(
じんじょう
)
ではない強さでしたからね。頼もしいです」
「そんなにか。前衛が厚くなるのは助かるな」
「アリーナさん。あたしも呼び捨てにしていただいて、構いませんのよ。あたしもクリフトさんと同じで、呼び捨
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