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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
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屋の妻、トルネコですわ。世界を救うのに必要だという、伝説の武器……
天空
(
てんくう
)
の
剣
(
つるぎ
)
とか、言ったかしら?それを探して、旅をしていますの。情報が少なくてはっきりしないのですけれど、そのデスピサロというのを倒すのにも、きっと必要になるのじゃないかしら。あたしはみなさんと違って、ただの主婦なんですけれど。昔は商人をしていたので、どうもその特技が使えるようですわね。もちろん、鑑定もできますわ。戦いでは、力と体力だけが
取
(
と
)
り
柄
(
え
)
なので、盾にはなれますわね。洞窟を繋いだことで、魔物に恨まれているようで、そのせいでご迷惑おかけするかもしれませんけれど。どうぞ、よろしくお願いしますわ。」
アリーナが、話を
蒸
(
む
)
し返される前にと応じる。
「トルネコ殿が洞窟を繋いでくれたお蔭で、ここまで旅をして来られたのだ。追っ手の撃退には、もちろん協力しよう。よろしく頼む」
「まあまあ。王子様にそう言っていただけるなんて、心強いですわ。」
「王子。追っ手の魔物と戦いたいだけではないのですかな」
「正直、それもあるな」
「正直が過ぎますぞ」
「まあまあ。楽しんでいただけるなら、あたしも気が楽になりますわ。さ、次はユウちゃんね。」
また揉め出す前にと、トルネコが少女に話を振る。
「うん。わたしは、ユウ……です。クリフトさんが知っていたけど、故郷の村が、デスピサロに滅ぼされて。みんなの
仇
(
かたき
)
を討つために、旅を、してます。デスピサロを、探すのもだけど。倒すには、わたしはまだ弱いから。強くなるためにも、旅をして、います。いつもは、剣で戦って、ます。魔法も、使えます。よろしく、お願い、します。」
思い出したように言葉を改めた少女に、ブライが言う。
「ユウちゃん。いつも通りに話して良いんじゃよ」
「でも。王子様はえらい人だから、ちゃんと話さないとだめって、習い、ました。」
「それは、
公
(
おおやけ
)
の場ならばそうして貰わねばならぬがの。今は仲間うちじゃから、良いのじゃ。王子もそのほうが、喜ばれようて」
「そうだな。敬語は
要
(
い
)
らないし、呼び方もアリーナでいい。差し
支
(
つか
)
え無ければ、俺もユウと呼ばせてもらいたいが、いいか?」
「はい……うん。でも、おばあちゃんもクリフトさんも、王子とか、アリーナ様って呼んでるのに。いいの?」
「ブライとクリフトは、我がサントハイムの家臣だからな。だが、ユウや他のみんなは、仲間だ。出来るだけ、対等に扱ってもらいたい」
「そうなの。うん、わかった。よろしくね、アリーナ。」
「ああ、よろしくな!」
「では、私のことも呼び捨てで、クリフトとお呼びくださいね。私は、呼び捨てにするというのは慣れませんので、ユウさんと呼ばせて頂きますが」
「……クリフトさんのほうが、年上なのに。それで、
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