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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-20王子と神官
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いのじゃな!ならば、きっと」
「ええ、きっと、大丈夫ですわ。」
「ホフマン殿。済まぬが、これを。このパデキアの根っこを、
煎
(
せん
)
じてきて頂けぬか」
「わかりました!」
パデキアをホフマンに預け、代わりにミネアとマーニャが氷と水を受け取り、臥せる神官、クリフトの休む部屋に入る。
看病していた女性が振り返り、ブライに場所を譲って、部屋を出る。
額
(
ひたい
)
を冷やす
氷嚢
(
ひょうのう
)
の氷を、入れ直す。
「クリフト。すぐに、薬が届くでな。今少しの
辛抱
(
しんぼう
)
じゃ」
高熱に
魘
(
うな
)
されて消耗し、赤みを
帯
(
お
)
びながらも
青褪
(
あおざ
)
めた顔色のクリフトの意識は混濁し、返事は無い。
「クリフト、さん。苦しそう」
「そうね。でも、パデキアが手に入ったんだから。きっと、すぐに良くなるわ。」
部屋の扉が、
開
(
ひら
)
かれる。
「クリフト!ブライ!」
「王子!」
若者が、アリーナ王子が部屋に駆け込んでくる。
「ブライ、パデキアは」
「今、煎じてもらっておるところです」
「そうか」
ホフマンが、煎じたパデキアの根っこを持ってやってくる。
「お待たせしました!ブライさん、これを」
「おお、
忝
(
かたじけ
)
ない。クリフト、薬じゃぞ」
「お手伝いしますわ。」
「わたしも。」
トルネコと少女が、薬を飲みやすいようにクリフトの身体を少し起こして頭を支え、ブライが薬を含ませる。
朦朧
(
もうろう
)
としながらも、少しずつ薬を飲み込むクリフト。
瞼
(
まぶた
)
がゆっくりと
開
(
ひら
)
き、言葉にならない声を発する。
「う……ん……」
「クリフト!」
アリーナが呼びかける。
クリフトが、目を
見
(
み
)
開
(
ひら
)
く。
「……はっ。王子!」
「良かった!気が付いたか!」
「アリーナ様……。ブライ様も……。お恥ずかしいです……。王子をお
守
(
まも
)
りするべき私が、このような
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
だったとは……。」
「気にするな。まずは
身体
(
からだ
)
を治して、十分に回復したら、またデスピサロを探す旅を続けよう」
「そうじゃの。回復して、何よりじゃ」
「はい!」
少女が、
呟
(
つぶや
)
く。
「デス、ピサロ。」
アリーナが、少女に向き直る。
「そう言えば。ブライを助けて、パデキアを取ってきてくれたのだったな。行っても無かったから、もう駄目かと思って戻って来たのだが。助かった、ありがとう」
「ううん。それは、いいの。王子様も、デスピサロを探しているの?」
「ああ。我が国の者たちが消えた事件と、関係あるのではないかと思ってな。俺も、ということは」
「うん。わたしも、デスピサロを探しているの。倒さないと、いけないから」
クリ
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