第三十一章
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るぞ」
「部屋はそのままにしてあるからね」
知世子は二人に対して笑顔で答えた。
「そのまま入ってね」
「アイスもあるか」
「ええ、幾らでもね」
それも大丈夫だとだ、知世子はアンクに答える。
「それじゃあいいわね」
「入ってやる、ではな」
「よし、俺も一旦鴻上さんの事務所に戻るか」
「俺は俺の病院に戻るよ」
後藤は真剣な顔で、伊達は気さくな笑顔で言った。
「また何かあったらすぐに来る」
「すぐに呼んでくれよ」
「僕も僕の時代に戻るよ」
湊も言う。
「何かあったらすぐに呼んでね」
「一旦皆お別れになるね」
火野はこのことに少し寂しさを感じた、だがだった。
比奈と知世子、そしてアンク達を見てすぐに微笑んで言った。
「そういう訳でもないか、俺はいつも一人じゃないな」
「安心しろ、いつもいてやる」
そのアンクが応えてくる、目つきは悪いがそれでも彼は火野と共にいるというのだ。
「少なくとも御前は一人じゃない」
「そうなんだな」
「そうだ、ではいいな」
「今は休むか、パンツを洗濯してから」
「ここでもパンツか」
「いや、下着はちゃんとしないと駄目だろ」
火野はここでもトランクスにこだわる、彼にとってはこのことは絶対だった。
それで比奈と知世子にも言うのだった。
「とりあえず洗濯板とかは」
「洗濯機あるから安心してね」
「何時でも洗濯していいわよ」
「そうなんだ、じゃあまずは明日はく分を洗濯して」
そしてだというのだ。
「今日は休むか」
「またすぐ戦いになる、だがそれまではな」
「ああ、休もうか」
「食え」
アンクは自分が食べているアイスと同じ種類のアイスを差し出した、そしてだった。
まずは自分がそのアイスを食べてそうしながら火野に言った。
「美味いぞ」
「悪いな、貰って」
「気にするな、パンツだけが人生じゃない」
これが今のアンクの言葉だった。
「色々と楽しめ」
「戦いの間まではか」
「そうしろ、その時まではな」
アンクは再びパートナーとなった火野に対して言いアイスを食べ続けた、火野も彼と共にそのアイスを食べる。二人で食べるアイスはよく冷えていて実に美味かった。
仮面ライダーオーズ 心が熱くなるもの 完
2013・5・11
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