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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十九話】
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振り抜いた異形の青竜刀を後方宙返りで避け、天狼を展開した。
「ふぅん。初撃を避けるなんてやるじゃない。けど――」
手にした異形の青竜刀をバトンのように扱い、回した。
両端に刃の付いた――というよりは刃に持ち手がついているそれは、縦横無尽に振り回し、距離を詰めると此方へ斬り込んできた。
回転する勢いのまま、攻撃を行う凰。
その力を受け流すように捌き、凰が横に振りかぶるのを見るや、その横に振り抜いた青竜刀の刃をしゃがんで避け、足払いをして体勢を崩した。
「取った!!」
体勢を崩した凰へ、手に持った天狼を振り下ろすが――。
「――甘いっ!!」
「なっ…!?」
肩のアーマーがスライドして開き、中心の球体が閃光を放った瞬間、目に見えない衝撃をまともに受け、吹き飛ばされていた。
「今のはジャブだからね」
不敵な笑みを浮かべた凰。
牽制の次は本命って事か――。
また球体が光るとそこから見えない衝撃が放たれ――。
「――ぐぅっ…!?」
装甲にダメージは全くないのだが、内部に直接ダメージを与えるせいか、衝撃で全身に痛みの衝撃が走り、口の中を切ってしまった。
「――見えない弾丸か……厄介だな」
「ふふん。降参するなら今のうちよっ!!」
そう言いながらも、肩のアーマーから不可視の弾丸の連射が此方を襲う。
アリーナを走り、その弾丸を右、左へと避けるがいつの間にか壁際まで追い詰められていた。
「もらったわ!!」
弾丸を放つと見えないが此方に迫るのを直感で感じ取った。
咄嗟に跳んでアリーナの壁を蹴り、宙返りしてその一撃をかわすと反転する視界の中、全スラスター及びブースターを使用、一気に間合いを詰めるも――。
「甘いのよっ!そんな直線的な動き!!」
するりと避ける凰、そして、そのままの体勢で不可視の弾丸を放つ肩のアーマーが此方の方へと球体を向け射撃。
背後からもろに直撃を受け、地表に打ち付けられる。
「ちぃっ…!まさか射角無制限か…」
「ふふん、よくわかったじゃない。衝撃砲『龍咆』は砲身も砲弾も目に見えなければ射角も無制限なのが特徴なの」
素早く立ち上がり、俺は天狼を構えたまま凰の真下まで移動した。
「流石に真下だと狙いも――」
「そんな考えが甘いのよっ!!」
くるんっと球体が下を向き、短く閃光を放つと頭上から衝撃砲の一撃をまたもや受けてしまう。
吹き飛ばされた俺は、一度地面に叩きつけられ、跳ねた後ゴロゴロと地表を転げた。
――やはり付け焼き刃程度の訓練じゃ、勝てないのか…。
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