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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
第一巻
【第三十八話】
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織斑が悪いとしか言えん。


「あったまきた。どうあっても謝らないっていう訳ね!?」

「だから、説明してくれりゃ謝るっつーの!」


「せ、説明したくないからこうして来てるんでしょうが!」


――仲裁しても意味がなさそうだな、両方ともヒートアップし過ぎだ。


「じゃあこうしましょう!来週のクラス対抗戦が終わった後、アリーナで勝負して勝った方が負けた方に何でも一つ言うことを聞かせられるって事でいいわね!?」

「おう、いいぜ。俺が勝ったら説明してもらうからな!」


既に売り言葉に買い言葉。

互いの意地と意地のぶつかり合い。

――織斑も大人しく下りれば問題も解決するのに、どうせカッコつけてるのだろう。

男がそう簡単に言葉を取り消せるかって――俺には理解できないが。


「せ、説明は、その……」


指を織斑に向け、指したまま顔が赤くなる凰。


「なんだ?やめるならやめてもいいぞ?」


――怒っている相手にその言葉は逆効果だな、頭に血がのぼっていたら冷静には考えられないのだろうが。


「誰がやめるのよ!あんたこそ、あたしに謝る練習しておきなさいよ!」

「何でだよ、馬鹿」

「馬鹿とは何よ馬鹿とは!この朴念仁!間抜け!アホ!馬鹿はアンタよ!」


――既にガキの口喧嘩だな、だが煽る織斑が悪い。

俺にでもわかる。

彼女は引かない、強情な性格で、こういった事になると素直に引けなくなるということが。


――今の凰の文句にムカついたのか、織斑は凰を怒らせる一言を言った――。




「うるさい、貧乳」




――その一言に、凰は完全に頭に来たようだ。

爆発音がアリーナに鳴り響き、咄嗟に美冬とセシリアを庇うように二人を衝撃波から守った。


「二人とも、大丈夫か?」

「う、うん。お兄ちゃん、ありがとう」

「えぇ、わたくしも大丈夫ですわ。ヒルトさん、ありがとうございます」

「篠ノ之は大丈夫か?悪い、距離が離れすぎて庇えなかった」


「無論だ、貴様に助けられるまでもない。――だ、だが、気遣いには…感謝…する」


――見る限りだと、三人とも無事なようだ。


そして、再度二人の方を見ると、凰の右腕は指先から肩まで、IS装甲化していた。


「い、言ったわね……。言ってはならないことを、言ったわね!」


拳を握りしめる凰のISアーマーから紫電が走った。


「い、いや、悪い。今のは俺が悪かった。すまん」

「今の『は』!?今の『も』よ!いつだってアンタが悪いのよ!」

「ちょっとは手加減してあげようかと思ったけど、どうやら死にたいらしいわね……。いい
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