暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
二度目の決意
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食を取り終わった俺は自室に戻ると充電器に差し込んであったスマホを手に取って詩乃に電話をかけた

「もしもし」

「もしもし、燐?こんなに朝早くから何の用なの?」

「端的に言えばクエストへのお誘い、かな。今日は暇か?」

「うん、予定はないけど……」

「よし、じゃあ昼過ぎ辺りにALO内のいつものところでいいか?」

「うん、わかった。じゃあ、またその時に」

詩乃との約束を取り付け、和人へと報告しようと廊下を歩いているときにふと気付いた

「そういえば、俺のアバターって今インプ領の宿屋じゃなかったっけ?」

前回ログアウトしたときは確かそこだった気がする
いつもの場所は新生アインクラッドの第ニ十三層にあるから……ちょっと遠い

「よう、燐。シノンからはよい返事はもらえたか?」

「まあな。今日の午後にお前らのログハウスで計画を煮詰めようと言っておいた」

「そういえば集合時間と場所を言うのを忘れてたな……」

「バカかおまえは……まあ、いいか。それで誰がくることになったんだ?」

和人が重要なことを言い忘れていたことに呆れつつ、今回のメンバーについて尋ねた

「俺と明日奈とお前とシノンとスグとクラインとリズだったかな?」

「了解した。場所と時間を伝えておけよ。俺はちょっとアバターを移動させないといけないからな」

「おう、じゃあまた後でな」

和人と別れ、自室に入った俺はパソコンを立ち上げるとALOの公式サイトの掲示板に目を通す
案の定というかなんというかキャリバーの話題で一色だった
キャリバー関連のクエストを見つけたパーティーはキャリバー獲得のためにメンバーを募っている最中らしい
内容は氷の世界の異形種を一定数狩ること
種別はスロータークエストか……

確か北欧神話に似たような話があったな
後で調べておこう

心のメモ帳に記し、パソコンの電源を落とす
そしてアミュスフィアを被ると意識をALOの世界へ飛ばした








††††








俺が目を覚ましたのはインプ領の宿屋の一室だ
薄暗いインプ領の例にも漏れず、この部屋も薄暗いが暗視を持つ闇妖精である俺は普段通り行動できる
ベッドから起き上がり大きく伸びをしてから装備を確認した

「さてと……とりあえずアルンまで行くかな」

地図を確認すると浮遊城アインクラッドは現在アルン上空を飛行中らしい
飛行時間の制限はないものの、長時間の飛行は避けたいので、直接アインクラッドには飛ばず、アルンで一休みしてから行くことにした

部屋を出てインプ領の主住区をぶらぶらと歩く
目指すは東門

「あの……少しいいかな?」

「ん? なんか用か?」


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