機動戦士ガンダムSEED
0211話
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というのなら拠点となる場所はあそこ以外にないだろう。
「連合軍かザフトの施設を奪うか、あるいは使われていない施設を占拠するかしかないな、こりゃ」
「L4宙域のコロニー、メンデルが狙い所だな」
「メンデル? そこって確か何年か前にバイオハザードを起こした所だろう? 大丈夫なのか?」
「確かガンマ線の大量照射で消毒は完了している筈だ。噂によれば海賊か何かがアジトにしてるとかいう話も聞くが……まあ、入港する前に一通りの調査を行えば大丈夫だろう」
少なくても原作では何の問題も無かった筈なので、この世界でも普通に使えるように祈りたい。と言うか、あそこに行かないとクルーゼやキラの秘密に関しても……いや、待てよ?
「ウズミ代表、メンデルに向かうというのは承知して貰えるか?」
「うむ。宇宙に使える拠点がない以上はそれがベストだろう。それに君がそう言う以上は何か理由があるのだろう?」
「ああ。俺の予想が正しければ、ここで改めてアズラエルが出てくる筈だし……そして何より、Nジャマーキャンセラーを連合の手に渡るのを阻止するのはここしかない。そして……G.A.R.M. R&D社。この名前を聞けば俺の言いたい事が分かって貰えると思うが?」
メンデル、G.A.R.M. R&D社。この話の流れから俺が何を言いたいのかがウズミには分かったのだろう。顔を強張らせている。そう、キラとカガリの実父であるユーレン・ヒビキはこのメンデルにあったG.A.R.M. R&D社の研究所の主任研究員だったのだ。つまり、メンデルはキラとカガリの生まれた地という訳だ。当然、原作のように2人が子供の頃の写真もまだ残っているだろう。
「……なるほど、君の話は分かった。オーブから派遣する部隊はカガリに任せればいいのだな?」
「ウズミ様!?」
ウズミの後ろに控えていたキサカが、思わずと言った様子でウズミへと声を掛ける。だが、ウズミは首を左右に振り口を開く。
「これは、カガリに対する運命なのだ。オーブの獅子と呼ばれたこの私、ウズミ・ナラ・アスハの娘としてのな」
「なんか大袈裟になってきたな」
「ムウ、お前も人の事は言えないぞ」
他人事のように呟くムウに視線を向ける。
「え? 俺にも何かあるのか?」
「ああ。お前とクルーゼとの間に働く共感覚。その正体を知る為の情報があそこには眠っている」
「……マジか」
「この場にいる、いないに関わらず……あのメンデルというコロニーは色々と因縁の集う場所なんだよ」
出来れば、この機会にデスティニープランについても情報を集めておきたい所だが……時間と人手を考えればさすがに無理か。
「メンデルに向かうのは分かったが、戦力はどうするのかね? 今回の戦いでメギロートもある程度の被害を受けたと思うが」
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