機動戦士ガンダムSEED
0211話
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いな、待たせ……」
ウズミの執務室へと入り手間を掛けさせた事を謝ろうとしたのだが、その言葉は最後まで言い終える事はなかった。意外な人物が部屋の中で俺達を待ち受けていたのだ。
執務室にいるのは、ウズミ、キサカ、カガリ。そして……
「アスラン!?」
俺の後ろから部屋へと入ってきたキラが執務室にいた自分の友人を見て驚きの声を上げる。
そう。何故かこのオーブ代表であるウズミの執務室にアスランの姿があったのだ。
……いや、原作でもアスランは連合軍がオーブに侵攻して来た時にジャスティスに乗って近くまで来ていた。そしてオーブが連合軍に攻撃されているのをマルキオ導師の家にあるTVで知った後はオーブ……と言うか、キラの助けに入りカラミティ、フォビドゥン、レイダーの3機を相手に戦っていた。
それを考えると、この場にアスランがいるのはそれ程おかしい話じゃない……のか?
こちらの姿を確認したアスランは、軽く頭を下げて発言をウズミへと譲る。
「アクセル君、良くやってくれたな。君達シャドウミラーの実力は映像でしっかりと確認させて貰った」
「それは何よりだ。それで……」
ザフトの中でもエリートの証である赤いパイロットスーツを着たままのアスランへと視線を向ける。
「ザフトからの正規の使者……という訳ではない。キラ君と個人的に話がしたいとカガリに接触してきた」
「こうして直接会うのは初めてですね。アスラン・ザラと言います」
「ザラ?」
ムウの言葉にウズミが頷く。
「ああ。プラント最高評議会議長であるパトリック・ザラのご子息だよ」
「へぇ」
俺の知識によりパトリック・ザラがジェネシスを作っていると知っているムウは、意味ありげな緯線をアスランへと向ける。
だがアスランはそんな視線を気にもしていないかのようにキラへと声を掛けた。
「キラ、フリーダムを……誰かに触らせたか?」
その言葉にキラもアスランが何を心配しているのか悟り、黙って首を振る。
「ううん、誰にも触らせてないよ。……アスランがこのオーブに来たのはフリーダムの為?」
「それもあった。だが、今はその任務を実行するよりも先にお前と話したいと思っている。構わないか?」
「うん。……ウズミ様、アクセルさん、アスランと話しても構いませんか?」
「こちらは構わない。ウズミ代表は?」
「うむ、私としても問題は無い。キラ君達が来る前に少し聞かせて貰ったが、アスラン君とキラ君は幼い頃からの友人なのだとか。ならばお互いに話したい事、話すべき事も多々あるだろう。……カガリ、彼等をどこか静かな部屋へと案内して差し上げなさい」
「はい、分かりました。ほら2人共行くぞ」
どこかぎこちないキラとアスランの2人を引っ張り、カガリが執務室
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