暁 〜小説投稿サイト〜
連隊の娘
第二幕その八
[2/2]

[8]前話 [9] 最初
れに今も貴女に無理な結婚を強いて」
「いいのよ、それは」
 こう言ってその母を許すマリーだった。
「だってお母様もお母様として私の幸福を考えてくれたのよね」
「それは」
「だから。いいのよ」
 これがマリーの言葉だった。
「それでね」
「有り難う・・・・・・」
 侯爵夫人はその二つの目から熱いものを流して娘に応えた。
「そう言ってくれて」
「これからは」
 マリーが侯爵夫人に告げてきた。
「お母様と呼んでもいいのよね」
「ええ、どうか呼んで」
 こう娘に言葉を返した。
「そしてその人とずっと幸せにね」
「ええ、ずっと」
 最後にトニオの顔を見る。トニオはその彼女に対して優しい微笑で返す。今二人は心からその幸せと愛を感じているのであった。


連隊の娘   完


                  2009・9・27

[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ