第二幕その八
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れに今も貴女に無理な結婚を強いて」
「いいのよ、それは」
こう言ってその母を許すマリーだった。
「だってお母様もお母様として私の幸福を考えてくれたのよね」
「それは」
「だから。いいのよ」
これがマリーの言葉だった。
「それでね」
「有り難う・・・・・・」
侯爵夫人はその二つの目から熱いものを流して娘に応えた。
「そう言ってくれて」
「これからは」
マリーが侯爵夫人に告げてきた。
「お母様と呼んでもいいのよね」
「ええ、どうか呼んで」
こう娘に言葉を返した。
「そしてその人とずっと幸せにね」
「ええ、ずっと」
最後にトニオの顔を見る。トニオはその彼女に対して優しい微笑で返す。今二人は心からその幸せと愛を感じているのであった。
連隊の娘 完
2009・9・27
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