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我が剣は愛する者の為に
討伐
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の所で、春蘭は秋蘭に。
優華は月火に首根っこを掴まれ、動きを封じられる。

「姉者、落ち着け。」

「優華も落ち着きなさい。
 縁達が居るんだから、万が一もないでしょう。」

「離せ、月火!
 私には聞こえる。
 泣いて私を呼ぶ黎の叫びが!!」

暴走状態に入っている優華を見て、月火は肩を落としながらため息を吐く。
本陣から離れる前に縁から、しっかり見ておくように頼まれたが、これは予想以上に骨が折れそうだ。

「心配しなくても、あれを見ればいい。
 本陣の隊列が一切乱れていない。
 黎も無事なはずだ。」

星は本陣を指さして言うと、それを見て納得したのか少しだけ落ち着きを取り戻す。
月火は優華を宥めてくれた星に視線で礼を告げる。

「だが、さすがは賊だな。
 あれでは暴徒の群れだな。」

「あれなら、作戦も必要ないだろうに。」

「作戦があった方が楽できて、被害も少ない。
 良い事尽くめだと思わないか。」

星の言葉に春蘭と秋蘭は同意する。

「てか、もう行っていいよね?
 てか、行く!」

「だぁ!
 落ち着きなさい!
 今から行ってもあまり混乱しないでしょう!」

「優華よ、もうちょっと落ち着け。
 そんな頭に血が上って突っ込めば、作戦も何もないだろうに。」

春蘭の発言に星と秋蘭と月火は黙って彼女を見つめる。

「ど、どうした?」

「いや、今の言葉をある人に聞かせてあげたくてな。」

含みのある秋蘭の言葉の意味を理解できないのか、春蘭は小首を傾げる。
間違いなく縁がこの場に居れば、さっきの発言にツッコミを入れていただろう。
現に三人は心の中でツッコミを入れた。
そして、敵の殿が見えた所で。

「よっしゃああああああああああ!!
 殿発見!!
 黎、待っててね、今からお姉ちゃんが駆け付けるからぁぁぁ!!」

「華琳様、華憐様!!
 春蘭が今行きますぞぉぉ!!」

殿が見えたので月火も手を離し、春蘭も優華の気に当てられのか一気に暴走状態になり部隊を率いて、後方から奇襲を駆けに行く。

「似た者同士だな、あの二人は。」

星が言うと、残りの二人もうんうん、と同意する。
三人も部隊を率いて、賊に奇襲を駆けに行く。

「夏候淵隊、撃ち方用意!」

「混乱に呑み込まれるな!
 平時の訓練を思い出し、暴徒の群れを叩く!!」

「敵中央に向けて、一斉射撃!」

「では、行くぞ!!
 総員、突撃!!」

秋蘭、星、月火の号令を合図に奇襲部隊は咆哮を上げ、突撃する。




「後方の崖から、夏候惇様の旗と?徳様の旗と矢の雨を確認。
 さらに後方から趙雲様、太史慈様、夏候淵様の旗も確認しました。」

「あ
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