序章
俺に魔法は使えない
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りそうな微弱な電流を全身に感じた。ここに居合わせた全員が同じ状況で同じことを思ったはずだ。うん、下から何か漏れそうだと……。それを証拠に男女問わず、甘い声をだしいている。
こんな騒ぎに警察が出てこないのは何故かって? そりゃあんた、魔法学園の生徒も立派な警察ですからんね。魔法学園の学生手帳は学割のためだけに存在するに非ず。警察手帳としても機能しますよ。
この決闘騒ぎでどちらが何を取り締まっているのかは知らんが、勘弁して欲しい。でも一つ言えることがある。きっと辻が悪い。
しばらくして、電撃のショックで麻痺した交通機関の整備に警察がやってきた。電気系統のイカれた車の渋滞、点灯しない信号機、きっと不特定多数のお宅では電化製品の故障もあることだろう。しかも騒ぎの帳本どもは、もういない。
とりあえず今朝の惨劇を友人に知らせるべく、ポケットの中から携帯を取り出した。
「……」
携帯は俺の真似をする。つまり沈黙。昨日買ったばかりのスマホがもう壊れた。やはり辻が悪い。道端の空き缶に八つ当たりしてから、俺は歩き出す。
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